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社長ブログケヤキの木の下で

2012年10月22日

家を暖めると寒くなる?

こんばんは
紙太材木店の田原です。
消費税の関係でしょうか、
大型のリフォームや新築のお話をいろいろ頂いています。
確かに5%から8%
さらに10%と段階的に引上げられていきますから
金額の大きな住宅やリフォームをお考えの方は
とても気になりますね。
ただ、やはり大きな買い物になりますから
慎重に研究や調査の必要があります。
震災以降、
省エネな家が求められていますから
売り手側の住宅メーカーや工務店は
あの手この手で省エネをアピールしますが
設備機器に頼った省エネは眉に唾を付けて聞く必要があります。
どう考えていいか分からない場合や
物事を慎重に考えようとする場合参考になるのが
時間軸と水平軸
時間軸は過去から現在までの住宅の歴史
水平軸は日本だけでなくアメリカやEU、中国や韓国も含めて
今の住宅に求められている基準や性能
その根本となる考えなど。
それらを比較することで
世界の住宅の中での日本の住宅の立ち位置がわかります。
知ってしまうと愕然としますが
人から教えられるのではなく
自分で調べる事が大切、
目からウロコが取れた状態で
今の日本の住宅を見ることができます。
さて、住宅の基本性能は
気密、換気、断熱、冷暖房システムです。
その気密についてのお話。
自然素材を売りにしている工務店からは
目の敵にされてます、
あんなものは窒息住宅ですよ!
なんてのもありますがお笑いです。
問題
気密がきちんと取れていない住宅は
家の中を暖めれば暖めるほど
冷たい空気が入ってくる。
本当でしょうか?
答え
部屋の空気を暖めると
暖かい空気は軽いですから天井近くへ移動します。
そして天井近くの隙間から外へ逃げていきます。
部屋の空気が天井近くの隙間から逃げていきましたから
床に近いところの隙間から
逃げた暖かい空気の分だけ
外から冷たい空気が入ってくる。
とても単純ですね。
だから
気密が取れていない家は寒いです。
暖かい空気が逃げていかないようにすれば
冷たい空気も入ってこないから部屋は暖かい。
でも
この気密の気は空気の気でなくて
水蒸気の気なんですけど
住宅初心者の方は今のところ隙間風を防ぐ気と理解してもOKです。
薪ストーブのように
超大火力であれば話しは別、
逃げていく以上に焚いているので暖かい。
きちんと気密はどれくらい?
これはC値で表されます。
理想は0.3cm2/m2 (漏気がありません)
悪くても0.5ぐらいは欲しいですね。
きちんと検査してるか
聞いてみましょう。
省エネを謳いながら気密を否定する
そんな会社もまだまだあります。
うちは中気密というのが一番怪しい。
それでは
皆さん、次回雄をお楽しみに。

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