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社長ブログケヤキの木の下で

2013年1月16日

冬は暖かくしましょう

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
事務所の外の温度計
先日の雨の日を除けば
毎日マイナス4度程度
今朝の仙台がマイナス3度程でしたから
加茂郡の山沿いの地域は
仙台とほぼ同じと考えていいでしょう。
となると
家の装備もそのようにしておく必要があるわけで
防寒対策は必須事項
先日のブログで寒さ対策について
一般の方は断熱材のことを頭に浮かべますが
プロはサッシ(ガラス)や気密、換気で工夫する
と述べましたが、
比較してみると
分かり易いと思います。
大福町の家はQ値で1.69
この家で気密の数字と熱交換の数字を変えると
Q値がどうなるか比較して見ましょう。
Q値を出す時
設定条件として換気回数の入力が求められますが
これは0.5回と決まってしまってます。
実は確認申請で0.5回、換気計算で0.5回だから
Q値を出す時も0.5回という
あまりにお役所的に決められた数値。
実際は家中に隙間がありますから
0.5回などと一律には決められないもの
気密の取れてないスカスカの隙間が多くある家
C値で5程度にしておきましょう。
風速は日本の平均的な3m毎秒
温度差が内外で30度とすると
何もしなくても1時間に0.861回、
部屋の空気が入れ替わってしまいます。
これに計画換気の換気量0.5回を加えると
合計で1時間に1.361回換気されるわけで
大福町の家にあてはめると
Q値1.69は1.909に大幅ダウン
大福町の家は換気にも工夫が加えてありますから
その数字を少し変えて見ましょう
新築の家は24時間換気が義務付けられていますから
どの家も換気扇が回っています。
冬場、ほとんどの家では
家の中が20度程度
この暖かい空気を外に出して
川辺町ならマイナス4度の冷たい空気を入れるわけで
当然暖房してもマッチポンプということになります。
このときに捨てる空気と入ってくる空気の熱を交換するわけです。
交換率という数値で表しますが
換気扇で20度の空気を出して、
熱交換して0度の空気が18度で入ってくれば
交換率90%となります。
大福町の家は実測データとして熱交換率81%
これを全くしないと
Q値は3までおちます。
気密を確保して熱交換をするだけで
Q値は3から1.69になるわけで
これは2地域(東北3県や高山あたり)の基準に相当します。(Q値1.9)
美濃地方の基準Q値は2.7ですから楽々クリア
一冬の暖房費がどれくらい節約できるか
家の中(家中)がどれほど暖かいか
体験した人でないと分りませんが
冬は家の中でも寒いもんだ
寒いほうが体にいいなどと
誤解しない下さいね。
冬でも
家中暖かで快適に過ごして見える方は随分います。
もちろん暖房費も気にせずに。
それでは
皆さん、次回をお楽しみに。

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