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社長ブログケヤキの木の下で

2013年2月25日

室内空気環境

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
さて、
先週からの続き、
の前に
昨日の朝の雪にはびっくり
川辺町は一面銀世界でした
日中も5度までしか上がらず寒い一日で
まだまだマキコには活躍してもらうことになりそうです。
前回、
各部屋から汚れた空気を確実に引っ張り出す仕組みが大切。
壁掛けの換気扇ではなく
セントラル換気システムが必要になってくる。
と書きました。
なぜなのか
トイレについている24時間換気扇は壁掛けの換気扇です。
この排気量は通常100~120m3/h
トイレの容積は0.9x1.82x2.4で3.8m3
換気量を120m3/hとすると
1時間に31回トイレの空気が入れ替わる、
ということは2分で空気が入れ替わるはず・・
でも臭うのは皆さんご存知。
理由はいろいろありますがここでは割愛
実体験として、壁掛けの換気扇では換気が不十分と思って頂ければOKです。
先ほどセントラル換気システムが必要と言いましたが
同時に必要なのが気密性能
こちらのグラフは
C値と換気口からの給気割合のグラフです。
C値と給気量の関係 Panasonic img_top02.jpg
一般に高気密とされているC値1cm2/m2でさえ
給気口から空気が入ってくる割合は50%
気密工事をしない2x4や在来木造住宅にいたっては目を覆うばかり
何のための24時間換気扇かと言われても仕方がありません。
では給気口以外のどこから入ってくるかというと、
それは壁やサッシのスキマからという事になります。
トイレの24時間換気扇が回っていても
遠く離れた寝室の給気口からではなく
換気扇のすぐ下にあるサッシの隙間から空気が入る
それを換気扇が外に出す
するとその空気の何%かがまた窓から入る・・・
ショートカットされてます。
室内の空気環境を良くしようと
24時間換気扇を設置しても
気密が取れていなければ絵に書いた餅
最低でもC値は0.5cm2/m2以下が必要なのは明らかです。
ドイツのパッシブハウスで求められる気密性能は
50㎩の加圧時の漏気回数0.6回以下
(漏気回数0.6回以下=C値=0.2cm2/m2以下)
50Paの圧力差というのは
風速24m/sの台風なみの暴風が吹いているときの家の中と外の圧力差に相当します。
気密測定をすると
この50Paでの漏気回数が測定され、
必ず報告書に記載されますが
これは室内の空気環境を健全なものにするためには
気密が不可欠だからです。
紙太材木店の平均C値は0.36cm2/m2
漏気回数は0.66回
パッシブハウスの基準に今一歩のところです。
私が入っている百年の家プロジェクトでも平均C値は0.3台と
年々向上していて
今年のベスト1はC値0.14cm2/m2
室内の空気環境を担保するのは
気密と換気システムにほかなりません。
室内のよごれた空気は一方通行で速やかに外に出す
室内で暖められた空気の熱が勿体ないからと言って循環させてはいけない
なぜなら、汚染物質も同時に循環し堆積していくから。
百年プロジェクトの顧問、オカトミの岡田先生の言葉

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