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社長ブログケヤキの木の下で

2013年7月22日

木造建築病理学の講義 大阪

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先週末は大阪で
木造建築病理学の講義を受講しました。
もともとは古い建物を大切にする英国が発祥の地で
既に19世紀半ばには協会が設立され
多くの大学に講座があります。
具体的には建築物に生じる劣化や不具合
あるいは欠陥事象を研究対象にする学問分野で
既存の建物を調査して
適切な保守方法や補修方法を提案する
基礎的、実践的な研究です。
今回は
小原勝彦先生の
構造的不具合の原因と対策
中島正夫先生の
木造建築物の耐久性能と維持管理方法
七篠章裕氏の
住宅改修事例
内容はかなり高度で
ボリュームもありますから
講義についていくのが精一杯な状態
一般の方に興味を持って頂けそうなのは
七篠章裕氏の事例
ネットで検索していただくといろいろヒットしますから
ご興味のある方は検索してみてください。
専門的な部分では
以前もお話ししたタイベックなどの
透湿防水シートの耐久年数
どんな材料も人工的なものには
寿命があります。
人の手を加えれば加えるほど
何らかのメンテナンスが必要になってきますが
住宅の場合メンテナンスができない、
あるいはメンテナンスをしようとすると
多額の費用が必要な場合もあります。
今、住宅を建てる30代の方は
50年間その家に住むことになります。
50年という時間に耐えられる材料かどうか
あるいはその時間内でいかにメンテンス回数が少なく済むかも
家を建てるときには考慮に入れる必要があります。
建てるときにはローコスト
メンテンスもローコストという家はありません。
長期優良住宅程度の仕様では
50年という時間からすれば
気休め程度かもしれません。

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