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社長ブログケヤキの木の下で

2013年9月20日

竜巻対策はどうする?

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今月の日経ホームビルダー
巻頭に竜巻の記事が出ています。
今月の2日と4日に埼玉と栃木で発生した竜巻です。
5月に筑波で発生した竜巻については
建築研究所の出した報告書がこちらにあります。
5月の竜巻について
建築関係者に衝撃だったのは
ベタ基礎が基礎ごと裏返しになっていたこと
柱ごと倒れた、あるいは屋根が吹き飛んだというのは想像できますが
基礎ごと裏返しになるとは想像の範囲外
ニュースで見るアメリカの竜巻被害の映像からも
基礎ごとというのは見たことがありません。
木造住宅の竜巻対策、
実際には想定されていません。
基準法上も台風や地震は想定していますが
竜巻に対しては何の記述もありません。
報告書や巻頭記事から竜巻に対する
考えられる対策としては
ベタ基礎の裏返しについては
地下室あるいは半地下の基礎をつくること
また、写真から判断すると
飛来物が窓ガラスを割り
強烈な風が家の中に入って
屋根を内側から吹き飛ばすケースも見られますから
大きなサッシにはシャッターや雨戸、格子を取りつけること
(竜巻が来たらすぐに閉めなければなりませんからシャッターの方が早く閉めれます、それに格子もいいですね)
古い家の場合
床下からの吹き上げで畳が持ち上がったりする例もありました、
この場合は畳下の板をきちんとビス止めする
実際はこんな程度の対策しかありません。
地下室あるいは半地下の場合は費用がかかりますし
既に建っている家ではどうしようもありません。
これから建てる人は可能ですけど。
現実的には竜巻が起こっても
家が飛ばされるような大きなものはレアケースで
この美濃地方での竜巻発生はこちらを参照してください。
過去50年間で4~5回
先日の美濃加茂市の幼稚園の屋根が飛んだケースを入れれば増えますが
スケールは先日関東で起こったものほど大きくはありません。
ご心配な方の現実的な対策は
既存住宅の場合は雨戸をすぐに閉められるものにする。
あるいは格子を取り付ける。
これから建てる人もほぼ同じ対策でしょうか。
拍子抜けかもしれませんが
現実的にはこんなものです。

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