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社長ブログケヤキの木の下で

2014年2月10日

札幌の今朝は-4.5度 美濃地方でも何度ある気温

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝のNHKの天気概要で
今日の札幌の最低気温が-4.5度と言っていました。
札幌で-4.5度
感覚的には北海道なんだから
もっと寒いのではと感じてしまいます。
というのも
美濃地方のここ川辺町でも
-4.5度はよくある気温
これは先月の写真
2014.1.7 005.JPG
流石に最高気温には違いがあって
札幌の今日の最高気温は-1度
このあたりでは恐らく7度程度はあるでしょう。
しかし注目していただきたいのは
やはり最低気温が札幌と同じ程度になることが
この美濃地方でもひと冬の間に何度もあるということです。
前回、札幌版次世代住宅基準の話に触れました。
国の政策云々とは別の独自の基準で動き始めています。
前回の表をよく見ていただくと
トップランナー基準では暖房用消費エネルギーが15kwh/m2と
明らかにドイツのパッシブハウス基準を意識しています。
札幌はドイツのベルリンより寒いのですが
同じ基準ですから少し甘いと言えるかもしれません。
さて、
じゃあその札幌はドイツより寒いのに
ドイツと同じ程度の基準の断熱性は目で見るとどの程度なのかというと
札幌版次世代住宅基準 断面.jpg
平成25年版札幌次世代住宅基準パンフレットより
これは住宅の壁の断面
一番左のトップランナー基準では
断熱材の厚みが46.5cm
ベーシックレベルでは20cm
最低のミニマムレベルでも断熱材は15cmの厚みが必要です。
しかも全て高性能GW
普通のGWではありません。
ドイツより寒い札幌で
ドイツよりゆるい基準でこの程度です。
もうお分かりですね、
最低気温が札幌と同じことがあるこの美濃地方で
どの程度の断熱材の厚みが必要かイメージできたでしょうか?
国の住宅政策は今後変わっていきますが
その方向性がどの程度であるかということも
前回、前々回でお話したように
おおよそ予想がつくわけです。
建築に携わる我々はそれを知っていて
消費者に伝えないのは
ドラッカーの言うところの
知りながら害をなすなに反することになります。
間違っても2020年に義務化になる基準を
これからの標準とは考えないほうがいいようです。
PS
ドイツでは全地域札幌のトップランナー基準と同じ
パッシブハウス基準が標準になる予定

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