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社長ブログケヤキの木の下で

2014年3月17日

既に過去の遺物、外断熱や充填断熱の議論

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先週は百年プロジェクトの定例会
先月開催された網走のマスターセミナーの報告では
壁の断熱材の厚みが40cmの住宅の詳細報告がありました。
以前もお話しましたが、
北海道では国の政策を先取りした
札幌版次世代基準があります。
その時はHPと数値のみの紹介に留めておきました。
壁の断面図をこちらの方が見ても
ピンとこないと思ったからです。
しかし今回の報告で実際には既に昨年建設済みで
国や地方の政策レベルではどんどん進化している状況です。
一方、美濃地方を始め
旧4地域(関東以西の温暖な地域)では
消費者がその変化に全くと言っていいほど気づいていないのが実情
というよりも、興味がないと言ったほうがいいでしょうか。
暖かい家には興味がありますが
論理的思考レベルで考えてなくて
感覚的、情緒的なレベルに留まっています。
さて、
こちらの図は
札幌版次世代基準の壁の断面図
Baidu IME_2014-3-16_10-38-27.jpg
トップランナー基準は
断熱材の厚みが46cm
スタンダード(標準)で20cm
ミニマム(最低)でも15cmです。
この図を見れば
外断熱や充填断熱の議論など
既に過去の遺物なのだとご理解いただけると思いますが、
未だに声高に唱えているところもあります。
以前お話したように
美濃地方での推奨される断熱に関しては
東大、大学院の前准教授がQ値で1.0、C値で0.5と話されています。
このQ値1.0は
上記の図のスタンダードと同じ程度にしなければ達成はできません。
家庭でのエネルギー消費をいかに抑えるかは
欧米各国の共通した認識で
日本もその方向に進んでいます。
2030年に省エネ基準が義務化されますがそれは
(断熱基準が一定数値以下のものは建てられない)
わずか15年後のことで
30半ばの方が今家を建てればは50歳前後のこと
住宅に関して言えば
今の常識(アルミペアガラス、10cmの断熱材、気密シートなし)は15年後には通用しません。
消費税が10%になるまではまだ時間があります。
ご自分の財産のことですから
よくよく考えても損はありません。
15年後
「冬に家中暖かい」というのが常識になった時
ご自分の家はどうかを想像してみてください。

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