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社長ブログケヤキの木の下で

2014年7月23日

断熱強化で夏を涼しくする  エアコン使用時間の削減方法

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は半日縁の下
コンクリートが冷たくて涼んで仕事ができました
さて
昨日の岐阜は34度とか
でも実際測ってみると
気温は35.1度
玄関の外で測っています。
2014-07-22 002.JPG
広い岐阜市では観測点の加納とは異なった気温がよくあります。
夏の気温もそうですが
冬も随分違っていて
長良川を挟んだ北側や更にその北の山際などは随分と気温が下がります。
暖房DDもずいぶん違いますから設計者はそのことを考慮する必要があります。
お昼の12時頃の建物の外の気温です。
さて、室内はどうでしょう
職人さんはお休みで朝からサッシは閉めたまま
さぞかし気温が上がっているかというと32.6度
1階リビング
2014-07-22-2 007.JPG
サッシは閉めたままですが2.5度ほど低い
さてそれでは
室内の壁の表面はどうでしょう
2014-07-22-2 006.JPG
27度
この写真は東面の勝手口の横
朝から陽があたっている壁の裏側ということになります。
そのほかの壁も同様
1階の壁の表面温度は内壁も外壁側も同じです。
ついでに2階も見てみなしょう
2014-07-22-2 014.JPG
32.7度と1階の気温とほとんど同じですが
1階より暑く感じます。
というわけで
壁と天井の表面温度を見ると
2階南面の壁
2014-07-22-2 012.JPG
2階の天井の表面温度
2014-07-22-2 015.JPG
1階と2階、気温が同じでも体感気温はずいぶん違います。
さて、
日射を防ぐ工夫や断熱を強化すると言った設計上の工夫で
夏でも室内の温熱環境はずいぶん違ってきます。
自然派の中には夏は通風で涼しくという方もいますが
昨日のように35度を越える気温で通風ということになると
断熱を強化して日射の遮蔽を工夫して室温を下げても
それ以上の熱風が室内を吹いていくということになります。
よく自然派の方が言われるのが
断熱をやりすぎると冬は暖かくしても
夏は無理、暑くてたまりませんよ
そんな言葉に何となく納得してしまう方もいるかもしれませんが
断熱を強化することで
室内の壁の表面温度は確実に低下していますし
日射を遮る工夫をすれば
そこそこ涼しく過ごせますが
35度の熱風が吹く環境ではエアコンは必須です。
となれば
エアコンを使う時間をいかに少なくするかが大事
そのためには
断熱の強化と日射の遮蔽が必要です。
断熱材が弱ければ東面、南面、西面の
日が当たる室内の壁の表面温度は簡単に上がってしまいます。
総二階で日射を遮るものがなければ
強い日差しが室内を熱くします。
断熱強化と日射の遮蔽はセットで考える必要があります。
くれぐれも
熱風の通風で夏を涼しくなんて考えてはいけません。
こちらの家でも
屋根の断熱をもう1ランク上げれば
天井の表面温度は更に下がりますし
壁についても同様なことが言えます。
どの程度の断熱にするかは予算との相談になりますが
断熱強化が夏の室内環境改善には必要条件であることは覚えておいて下さい。

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