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社長ブログケヤキの木の下で

2014年9月12日

省エネな住宅と良質な住宅は同じじゃない

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は15度を切った温度
日に日に朝は寒くなってます。
さて、昨日のお話の続き
以前、建築技術の1月号の紹介をしました。
「改正省エネ基準を楽しく理解しよう」というコーナーの中の
近畿大学の岩前教授の話しに焦点をあてましたが
昨日の岡田好勝さんの話と合わせてお読みいただくと
現代の日本で省エネ住宅と言われている家の中身が
おぼろげに見えてきます。
住宅は「健康に暮らせる」というのが大前提
「省エネに暮らせる」を優先すると
おかしなことになります。
近大の岩前教授は
「今回の改正は住宅省エネ化に伴って良質の住宅を増やそうとしてきた
過去30年の歩みとの決別であり、省エネだけが目的となった。
今後しばらくは省エネ住宅の方向性と
良質な住まいの方向性は異なるものとなるであろう」

と危惧されていましたが
今その方向(省エネonly)に向かって
日本の住宅は動いています。
多くの方は
住宅はデザインと間取りと価格がことなるだけで
その他はそれほど違いはないと考えています。
耐震性も断熱性も国の基準があるのだから
それに準じていればOKという考えですが、
国、つまりお上の基準が本当に正しいのか
ちょっと疑ってみる必要があります。
先日の原子力規制委員会ではありませんが
国の方針に都合のいい人材を集めて委員会を開くわけですから
官僚や大企業の都合にあった方針になりがちです。
改正省エネ基準についても
当然そのことを疑う必要があります。
アカデミックな世界、
近大の岩前教授、東大の前准教授などが
考える住宅はどんなものか
彼らは日本の住宅の性能や健康性、省エネ性など
非常に多くのデータをお持ちで
その上で、これからの住宅のあるべき姿を述べられています。
良質な住宅とはどのようなものかを考えると
省エネ性の順位は1位ではありません。
健康に暮らせる家とはどのようなものか、
科学的に考える必要があります。
水蒸気やCO2はこちらの都合通りには動いてくれません。
物理の法則に従ってしか動かないわけですから。

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