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社長ブログケヤキの木の下で

2014年8月8日

淑女の敵は家の隙間

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
前回のブログ
腰から下の冷えが
なんで、あの説明で解消するのかよくわからん・・・
隙間が無くなると
冷たい冷気がもっと床に溜まって
もっと腰から下が冷えてしまうんじゃないの?
というわけで
少し解説します。
水蒸気をたっぷり含んだ空気と
乾燥した空気
どっちが重い?
感覚的にはじっとりとした空気、
つまり水蒸気をたっぷり含んだ空気の方が重そうですね。
でも、実は水蒸気をたっぷり含んだ空気の方が
乾燥した空気より軽いんです。
簡単に言うと空気は窒素8、酸素2の割合であるんだけど
そこに水蒸気が入ると
もともとあった窒素と酸素が水蒸気の入った分だけ出ていく
窒素と酸素の質量は水蒸気の質量より重い
つまり
入ってきた水蒸気は出て行った窒素や酸素より軽いんで
湿った空気の方が乾いた空気より軽い

冷房で冷やされた空気は除湿され乾燥しているし
気温も外より低い
外の空気より重いんですね。
だから
床に隙間があればそこから外に流れ出していくことに。
例えて言うと
エアコンという冷気を出す蛇口があって
桶という室内でそれを受けているけど
桶の底に穴があいてるので
蛇口からは常に冷気を出し続けなければならないわけです。
足湯であったまるのでは無く
冷気の溜まった桶に腰から下を浸けてる状態が
隙間の多い住宅
当然、穴が大きければ
それだけ出ていく冷気も多いので
より多くの冷気を供給するというイタチごっこ
冷気の風量が増して、風速も感じるはず
そして、腰から下は冷えたまま。
さて
じゃあ、隙間を少なくするとどうなるんだ?
もっと沢山冷気が溜まるから
もっと寒くなるじゃないか?
桶の底の穴が小さければ
冷気を入れる量はとても少なくてすみます。
出ていくのがとても少ないから少ししか入れなくていいわけです。
家の中で言えば
隙間が少ししかありませんから
冷気の出ていく量がとても少ない
つまり冷気を入れる量が少なくてすみます。
これはエアコンが楽に働くこと
つまり消費される電気が少ないことを意味します。
(風量を自動に設定しましょう)
冷気を入れる量がとても少なくなりますから
いやな風速を感じることも少なくなります。
隙間が少ししかありませんから
腰から下、顔のあたり、天井近くの温度差も
とても少なくなります。
だから、エアコンの温度設定も少し高めにできます。
1度温度設定を上げると
消費電力は10%マイナスです。
まとめると
隙間の少ない家では
エアコンの温度設定を高めにできます。
風量を自動にすることで冷気を入れる量が少なくなります。
冷気が入ってくる量が少ないので
いやな冷気の風に当たらなくなります。
お寺の本堂でエアコンで涼を取ろうとすれば
とても大きなエアコンが唸りを上げて冷やすことになります。
スイッチを切ればたちまち暑くなってしまいます。
この本堂に壁をつくり、サッシを取り付ければ
エアコンの唸り声も小さくなります。
更に壁の隙間を小さくすれば
とても小さなエアコンで涼しくなります。
住宅も同じ
隙間を小さくすれば
エアコンの稼働する時間も消費する電力も小さくなります。
もちろん日射の遮蔽も同時に考えなければなりませんが
これは別の機会に。
今回は家の隙間が
エアコン嫌いの女の性を増やしている元凶というお話でした。
ps
その隙間の目標はC値で0.5以下
できれば0.36ぐらいね(^_^)

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