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社長ブログケヤキの木の下で

2016年9月5日

付加断熱は当たり前だった新住協札幌支部

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
新住協の総会や百年の家プロジェクトの研修が続けてあって
頭の中は洪水状態ですが整理しながら皆さんにお伝えしていきます。
前回、その住宅は本当にゼロエネか?と、お聞きしましたが
ZEHとエネルギー消費ゼロの住宅は違います。
とてもややこしいですね。
前回のブログで簡単に述べてますので参考にしてください。
そうは言いながらも
今回、北海道の新住協札幌支部の会員の建てている住宅を3棟見学しましたが
どの家も付加断熱がしてありました。
付加断熱と言うのは簡単に言うと
壁の中に入れる断熱(充填断熱)と
一般的には外断熱と言われる(外張り断熱)の二つを組み合わせて断熱したものを言います。
断熱ではおそらく日本一の棟晶さんの建築現場で
断面模型がありました。

横から見た写真ですが
右の柱の中に
ロックウール65Kのものが厚さ10.5cm
その左がXPSのミラフォーム 厚さ10cm
その左のピンク色のものが32Kのグラスウール4.5cmです。
合計断熱材の厚さは25cmですが
間に入っているミラフォームの熱還流率は0.022
16Kの高性能グラスウールのそれは0.038
一般的な16Kのグラスウールは0.045
ミラフォームを16Kのグラスウールにすると
2.04倍の厚さが必要でそれは20.4cmになります。
つまり10.5+20.4+4.5で35.4cmの厚さの断熱材となります。
棟晶さんが高性能なミラフォームを使っているのは
壁を厚くしすぎないため
それはコストに直結することになるからです。
参考までに
天井は25Kのロックウール 40cm
床下はウレタン吹付けで 25cm
サッシはLixilのエルスターX
他の2現場も上の断熱仕様とほぼ同じ
札幌という寒冷地ということを考慮しても十分な断熱仕様です。
美濃地方ではこの半分の断熱材の性能の家もほとんどありませんし
一般的に建てられている住宅はこの三分の一以下でしょう。
さて、一番重要なのはコスト
いくら仕様が良くても手が届かなければ意味がありません。
今回、棟晶さんの現場でも担当者が強調していたのは実はその部分
徹底したコスト管理と工夫で内地の工務店では考えられないような金額になってます。
職人の手間、断熱材の価格、サッシの価格など内地に比較すると
相当安いところもあるのですが、それを上回る努力があります。
紙太材木店でも早速取り入れることができる部分がありますので
ご期待ください。

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