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社長ブログケヤキの木の下で

2016年10月12日

いよいよ霜の季節だけど、目で見る家から逃げて行く熱

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝は13度が普通になった美濃地方、
霜が降りるのももうすぐです。
気温が13度と言うことは、
それは地上1.5mの高さでの温度ですから
霜ができる地面付近では更に3度か
あるいは条件によっては4度程度温度が低いと霜ができます。
1.5mの違いで3.4度温度が違ってくるのは
放射冷却のなせるわざ
地面と宇宙空間では圧倒的に地面の方が暖かいので
地面から宇宙空間に向かって赤外線が放射されてます。
熱は高いところから低いところに移動するので
地面の温度が下がるわけです。
夜空に満点の星で風もないとなると
気温が4度程度でも
地面は氷点下で霜が降りることになります。
もちろん宇宙空間と地面の間に赤外線のやり取りを遮るものがあると
霜は降りません。
よい例が青空駐車した車のフロントガラスや屋根には霜が降りてるのに
簡単なカーポートの下にある車には霜が降りません。
ポリカの屋根が車と宇宙空間の赤外線のやり取りを遮っているので
車側の温度が下がらないので霜も降りないことになります。
霜と言うのは氷点下の物体の近くの空気の中に含まれている水蒸気が結氷したもの
真冬になると
外壁のサイディングなどの表面も氷点下になりますから
霜がついた状態になりますが
時間とともに変化していきます。
下の写真の濡れたようになっているところは
すでに霜が解けたところ
まだ霜がついているところは
内部に柱や梁があって蓄冷していて
表面が氷点下のところ

面白いのは
断熱材が入っているところの表面の霜が融けて
柱や梁の入っているところは霜のまま
理由は簡単で
断熱材が薄くて室内の熱が逃げているから・・・
壁がこの状況なら恐らく屋根や天井からはもっと熱が出入りしていると思われます。
断熱は普通に入っていればいいとお考えでも
その普通は井の中の蛙の普通かもしれません。
限られた予算を家のどこに使うか
デザインやインテリアも大切ですが
慎重に検討する必要があります。

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