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社長ブログケヤキの木の下で

2017年10月16日

週末のMOKスクールは 防火

おはようございます、
紙太材木店の田原です。

週末はMOKスクールで大阪
講師は防火の安井さんと構造の佐藤さんは桜設計集団
本荘中ノ町家は準防火地域でしたが
軒は桧の裏板を使った伝統的な現しの軒裏
これは安井さんから資料をいただき実現したもので、
準防火地域という火災に対しての備えが
一般御地域より厳しく求められる家で伝統的なデザインを使えたことに意味があります。
町中の家と言えば京町屋が有名で
すぐに思い起こすことができますが
密集して家と家がくっついているようなところで火事が起こったら
と考えると誰しも不安になります。
糸魚川の大火にあるように
条件次第では町全体に火災の被害が及びます。
国の施策としてはそのような密集したエリアでは
大規模な火災にならないように
家々の防火の基準を定めています。
基本は火災が起きても
その家の中に閉じ込め外に出さない為の内装制限と
隣家からの延焼を防ぐための外壁や屋根、サッシや軒裏を
火に対して耐性のあるものにすること
当然、外部に使用される資材は防火性能のあるものにする必要があって
簡単なのはサイディング
軒裏もサイディングにすれば安上がりで規定をクリアすることができますが
外観の印象はそれなりのものになります。
設計者には
法律の基準を守ったうえで
プラスアルファのデザインが求められということになりますから
町中に建つ家の外観は設計者の腕のみせどころ?ということになります。
なんの工夫も無ければ量産住宅と同じ総サイディング張りですから
工務店らしさを出すにはいいポイントです。
と言って、簡単にガルバの外壁を使用するのも少し安易かもしれません。
木造は火災に弱いという印象があるようですが
コンクリートの家でも鉄骨の家でも火事になります。
どの家も内部の壁にはプラスターボードが張ってあって
床はフローリングと同じです。
家の中の燃えるもの、と言えば家具ですが
これも同じようにあります。
火事には火を出さないことが基本ですから
これから寒くなっていく季節
美濃地方では灯油のファンヒーターがまだ必需品
火を使わないエアコンだけで暖房できる家はまだまだ少数ですが
家を建てる予定の方はファンヒーターを使わなくても
暖かく過ごせる家を想像してみてください。
ファンヒーターを使わなくても暖かく過ごせるかどうかは
計算で求めることができます。
アトリエフルカワの古川泰司さんも講師でしたが
後日の報告ということに。

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