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社長ブログケヤキの木の下で

2017年10月23日

温故創新

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
まだ強い風が吹いている美濃地方です。
現場はネットを外したり、資材が飛んでいかないように縛ったり
台風養生してあるのですが
朝一番で確認に行かなければなりません。

   台風養生のため、連子格子の窓部分をベニヤで養生した北事務所。落ち葉が吹き込んでいます。

この仕事をしていると過去には台風でいろんなことがありました。

上棟前日の台風では床合板が周りの田んぼに何十枚も飛んでいたり
(幸い田んぼの中の一軒家でした)
仮設のトイレが倒れて道路をゴロゴロと転がっていたり
(雨と風ですべてがきれいに流されていました)
ネットを外した足場が倒れたりと
台風に備えてそれなりの準備をしていても
予想もしていないことが起こりました。
住宅建築では様々な経験が積み重ねられ、
それが現場に反映される部分が多くあります。
それは職人にしても現場を管理する側にしても同じことが言えます。
しかし経験を積み重ねてある程度仕事がこなせるようになってくると、
それで御仕舞い、あとは経験だけで仕事をしようとする人も多くいます。
時代や技術、あるいは家を建てる住まい手の意識が変わっても
自分が経験してきたことだけで仕事をしようとすれば限界がありますが、
設計者も含めて経験だけで仕事をされる方がこの業界はとても多いです。
少しづつしか変わっていかない変化はなかなか感じ取ることができません。
年齢を重ねていけば感性も若い時に比べれば劣ってきます。
経験を積み重ねてきたからこそ耳を澄ませて時代の変化をつかむ必要があります。
もちろん、本質的なところは変える必要はありませんが
家づくりでは経験と感性、それに謙虚な知識欲が求めれます。
温故知新というより温故創新でしょうか。
風はまだ時折強く吹きますが、青空が戻ってきました。
これから現場確認に行きます。

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