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社長ブログケヤキの木の下で

2024年11月8日

日射が豊富な地域の 南側の窓ガラス

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    今朝は6.5度と今年一番の冷え込み
    実は昨日の朝も寒かったので、薪ストーブを焚きました。
    事務所の中は18度あるんですが、
    外が一桁台の気温では早晩寒くなってしまいます。

 

  • すぐに寒くなる理由は隙間だらけなので
    冷たい空気が入ってくるから。
    部屋を暖めると暖かい空気は上の方に上がり、
    そのあたりの隙間から出ていく。
    出ていった分の空気と同じ分だけ
    床近くの隙間から冷たい空気が入ってくる。
    これでは暖房してもなかかな暖かくはなりません。
    加えて、室内で発生した冷気が下りてくる。
    どういう意味かと言うと
    外の冷たい空気でサッシのガラスの表面が冷やされます。
    するとそこに接している室内側の空気が冷やされ、
    それが冷気となってガラス表面を
    滝のようにゆっくり下りてきて
    最後は床の上を這って足元に忍び寄ってくる・・・
    少し前のアルミサッシのペアガラスの断熱性は
    断熱材の入った壁に比べれば
    10分に1程度。
    ペアガラスさえあれば大丈夫と言うわけではありません。
    ガラスにはいろんな種類がありますし
    サッシの枠も樹脂やアルミ樹脂や木など様々です。

 

  • サッシのガラス
    種類によって
    日射が良く入ってくるガラスと
    断熱性を高めたガラスがあります。
    ガラスの日射取得率を見ると
    その数値で違いが分かります。
    数字が大きいほど多くの日射が入ります。
    サッシのUw値を見ると断熱性が分かります。
    数字が小さいほど、断熱性が良くなります。
    実は従来のサッシのガラスは上の二つの性能は両立しません。
    つまり、日射がたくさん入って
    冬に家の中を温めてくれるガラスは、
    断熱性が良くありません。
    逆に断熱性を優先したガラスだと
    日射取得率が低くて、お日様にあたっているのに
    なんだかそれほど暖かくない。
    南側のサッシのガラスにどちらの性格のガラスを使うか?

 

  • 日射優先のガラスだと
    昼間は暖かくていいけど
    夜は断熱性が低い
    断熱性優先のガラスだと
    夜は断熱が効いているけど
    昼間の陽射しがなんだか弱い
    日射取得型ガラスと
    日射遮蔽型ガラス
    この二つのガラスの使い分けを計算して
    年間の暖房負荷がどうかを計算します。
    でも実は海外製のガラスには
    上の二つが両立するものがありました。
    スマートウイン佐藤の窓のガラスはそれです。
    ここにきて、
    日射取得率が高くて同時に断熱性も高い
    そんなガラスを使ったサッシがYKKやシャノンから
    出始めました。
    太平洋側で日射が豊富な地域の
    南側の窓は
    今後このガラスになっていくでしょう。
    南面のガラスに無頓着な設計者もまだまだ多くいます。
    新築を検討される方は、
    南面のガラスを意識する必要があります。

 

  • 新住協の鎌田先生がReplanに寄稿している
    Q1.0住宅デザイン論​で詳しく解説されてますから
    ご覧ください。
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