社長ブログケヤキの木の下で
2024年9月27日
二律背反
- こんばんは紙太材木店の田原です。
東京のYKKapのフェアから続いての所用で、
ただいま帰りました。
- 今年のエコハウス大賞のグランプリは
新住協の重鎮
楽園住宅(金子建築工業)+鎌倉寿建築設計室の
岩村パッシブハウス
実はYKKのフェアには
金子建築工業の林さんや堀さんも一緒に
新住協の中部東海のメンバーで行きましたから、
道中、お二人から
いろいろ話を聞くことが出来ました。
大型パネルを使って建てたこともあって、
実は新住協の研修で受賞した建物の
建前当日に見学会も開催してます。
来週、新住協の総会が香川で開催されますから、
審査員に入っている
ダイシンビルドの清水さんに
色々とお話を聞けそうで楽しみです。
- 今回のYKKのフェア
今年出したYKKの木製サッシの実物が
どんなものか
凡その金額も含め確認できました。
今までの日本の木製サッシは
それほど大きくない小規模な企業が
ある意味手作りで作ってましたが、
今回、巨大メーカーである
YKKが算入することで
どう変わっていくのか気になるところです。
紙太材木店で木製サッシを使う場合、
以前はアイランドプロファイルのものでしたが
最近は佐藤の窓
スマートウインを使っています。
これはもっぱらガラスの性能によるもので、
日射取得と断熱の数値がいいんですね。
この両方の数値が
いいというのがミソです。
- 日本の従来のガラスは
一般に日射取得がいいと断熱性能が落ちたり、
断熱性能がいいと
日射取得が悪くなる傾向にありました。
南面では日射の取得が良ければ
それだけ暖房負荷は低減されますが、
断熱性能が下がるので
夜間にはガラス面にコールドドラフトが発生します。
殊に南面は大判のガラス、
つまり開口の大きなサッシを使用しますから
ガラスも大型で面積の大きいものになります。
冬季にこのガラス面からの冷気を
いかに感じさせないか
厚手のドレープのカーテンや障子、
あるいはハニカムシェード等で
冷気が極力室内側に来ないように、
その冷気を感じさせないような工夫が必要でした。
冷気を遮断すればその空間が冷えるわけで、
今度は逆にガラス面やサッシの枠に
結露が発生する可能性が高くなります。
もちろんそれは
樹脂サッシを使っても言える事なので、
設計者は頭を悩ませることになります。
- この二律背反をどう成立させるか?
日射取得が出来て
断熱性の良いガラスを使えば
大丈夫と言うことになります。
今回のフェアでは
同業の工務店や設計者も来ているので、
展示品を見ながらすれ違ったり
挨拶したりするわけですが
その時の何気ない立ち話や
一緒にコーヒーを飲んで
話しをしている時などに、
今日一番の有益な情報が
つまり、ここに来なければ
絶対知ることが出来なかった
家づくりのヒントなどがあります。
セミナーの後の懇親会の方が
有益なんてケースもあるわけです。
- 今回は棲栖舎 桂の桂山さん
(PHJ東海支部 支部長、新住協会員)から、
今年一番のお話が聞けました。
実は桂山さんは
西方設計の西方さんから教えていただいたとか。
これから建てる家で
計画していると話してました。
住まい手に取っても
我々工務店や設計事務所にとっても
職人さんにとっても
三方よしです。
紙太材木店でも早速取り入れますが、
どんな話かは今しばらくお待ちください。
ガラスとデザインと価格に関することです。
住まい手の方はお楽しみに。
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