社長ブログケヤキの木の下で
2018年4月23日
MOKスクール 2018 開講
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は13度の美濃地方
昨日の日中の暑さが嘘のような快適な朝です。
本日は少し専門的な話なので
興味のない方はスルーしてください。
週末はMOKスクールで大阪
三澤康彦さんが昨年亡くなられましたが
今年は100名を超える受講生で教室が満員
机が足りなくて席だけの受講生も何人か出ていましたから
次回は早めに行かないと席が取れそうにありません。
MOKスクール、2014年から5年ほど受講してますが
毎回気づきや発見があります。
上の写真は構造の山辺先生の講義風景で
地震時の力の伝わり方を話されてます。
受講者は学生ではなく建築士や大工、材木屋や資材メーカーの担当者など様々ですが
誰もが経験豊富なプロです。
特に建築士の多くは自分で事務所を構える方が大半です。
それでもこのMOKスクールに参加するのは理由があります。
実は今でも木造住宅の講義やカリキュラムを持つ大学はそれほど多くありません、
20年前だと更に少なく、多くの設計者は
大学ではなく社会に出てから木造住宅と関わることになりました。
つまり体系的な木造教育というものを大学では教えてこなったのです。
そのため設計者の多くは大工さんに教えてもらったり、
独学で木造を勉強する以外ありませんでした。
こちらに現状の大学における
「平成28年度 木造 木造建築に係るカリキュラム調査及びアンケート結果」
という調査レポートがありますが
P26の、大学における木造教育の推進に向けてを読むと
未だに大学における木造住宅の教育は十分でないことが分かります。
1959年の伊勢湾台風を受けて日本建築学会は木造住宅禁止を提起しましたが
1995年の阪神淡路大震災の時も木造住宅に対して否定的な意見が数多く出ました。
それを受け三澤夫妻が木造住宅に対する教育を充実させるため
MOKスクールを立ち上げました。
このスクールが20年以上続いている理由の一つです。
今回の授業でも様々な収穫がありましたので
これからの紙太材木店の家づくりに生かしていきたいと思います。
第一講義 三澤文子氏 木造って難しい? 山と木を知り取り組む設計
Msの木造設計術を基本から
第二講義 山辺豊彦氏 山辺の木構造
大工塾の実験例から「壊れ方」を学ぶ
第三講義 益子義弘氏 心が落ち着く建築とは
生活の営みを受け止める住まい
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