社長ブログケヤキの木の下で
2022年11月7日
暖房無しで
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は6.8度と秋も深まってきましたが、立冬なんですね。
季節の感覚が年々ずれているように感じます。
昨日は信長まつり一色の岐阜市でしたが、
完成見学会は滞りなく開くことができました。
本荘町の家
前日の夕方5時に戸締りをした時が24.8度
上の写真は翌日、日曜の朝8時半の気温です。
岐阜市の昨日の最低気温は7.9度でした。
もちろん暖房しているわけではありません。
日射を利用することと高い断熱性や気密性があれば、
気温が10度を下回ってもエアコン暖房なしで
この温熱環境を作ることができます。
昨今の電気代の高騰や懸念されるインフレを考えると
5年、10年、20年と期間が長くなるほど
住まいの性能の差で設計力の差で
生活費には大きな違いが生まれます。
ただ、日中は逆に日射の制御が必要で、
何もしなければオーバーヒートで暑くなります。
さて、昨日の日経新聞の一面は
増え続ける住宅ローンの膨張についてでした。
日本もアメリカも住宅ローンの残高が増えてます。
アメリカが住宅ローンの負債以上に
住宅の資産価値が上がり続けているのと対照に、
日本の住宅の資産価値は伸び悩んでいるとあります。
住宅が資産として通用するアメリカと
消費財になっている日本
木造住宅の税制上の償却年数は
アメリカも日本もそれほど変わりません。
しかし、住宅の資産価値は大きく変わります。
理由の一つが、アメリカでは住宅の物件価値を細かく精査して
融資をするのに対し、
日本は個人の収入を重点に融資しているためとあります。
どんな家を建てようと、収入がある世帯なら融資する日本の銀行。
誰が建てようと、建てられる家の価値に合った融資をするアメリカの銀行。
加えて欧米では新規宅地の開発はかなり規制され、
住宅地や田園地帯は厳格に分けられますが
日本ではミニ開発の建売などはあちらに6戸、こちらに4戸など
市街化調整区域はあってもある意味建て放題。
上水道、下水道の延長距離は、人口が減っても伸びています。
将来、それらの維持が困難になることは、
目に見えてますが誰も口に出しません。
行政は寝ている子を起こさないよう静かにそっと、
マスタープランを作ってます。
日本でどこに、どんな性能の家を建てるかは
これから家を建てる方にとっては必須の検討事項です。
30代で家を建て60代の時、
その家に資産価値があるかないか。
無ければそれはお子さんや、地域にとっての負債と言うことになります。
日本でも「リバースモーゲージ」と言って
住まいを担保にお金を借りて死後にその家を売却して返す制度が
徐々に出てきてますが、
その制度が利用できるか否かは建てる家の性能次第。
30年後は当たり前のそんな時代が、すぐそこに来ています。
国は何もしてくれませんし、誰かが助けてくれるわけでもありません。
ネットやyouTubeに答えがあるわけでもありません。
自分自身の頭で考え、自己防衛する以外ありません。
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