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社長ブログケヤキの木の下で

2011年8月19日

椅子から転げ落ちた、気密測定技能者登録

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝から雨ですが
蒸し暑いですね。
少し体を動かすだけで汗が吹き出てきます。
もともと汗かきなので
この時期は食事をするだけで汗が出てくるほどです。
さて、以前お話した
気密測定技能者試験の合格通知が来ました。
登録申請書の要領を読んで
私は椅子から転げ落ちるところでした。
と言うのは
「気密測定技能者登録」という個人の登録は
登録料1万円
ところが
それを登録するためには
「気密測定技能者従事事業所登録」をしなければならず、
なんとその登録料が10万円!
つまり
個人が気密測定技能者の資格を持っていても
勤め先が10万円払って事業所登録をしなければ
資格は認めないよと言うものだったからです。
はっきり言えば
これは新手の資格商法と言われても仕方がありません。
元締めは(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)
旧通産省の外輪団体で
はっきり言えば官僚の天下り先の一つ
建築士の資格を持っていても
ソムリエの資格を持っていても
理美容師の資格を持っていても
調理師の資格を持っていても
VOC測定士の資格を持っていても
個人の登録1万円とは別に(これも3年毎に更新です)
10万円払って事業所登録をしなければその資格は認めない、
というのと何が違うのでしょう。
住宅の大切な基本性能の一つである気密
その重要性に気づいたごく一握りの人達しか
この資格を取る人はいません。
それを知っていながら
このような仕組みを作るとは
IBECは何を考えているのでしょう。
こんな資格にしてしまっては
来年度からこの試験を受けようとする人は激減してしまいます。
IBECはCASBEE戸建評価員登録に付いては
このようなことをしていませんから
なおさら再考して頂きたいですね。
穿った見方をすれば
今以上に気密性能の上げられない
大手住宅メーカーからの圧力か
と思われても仕方がありませんし、
温度差換気や漏気を考慮しなくてもいいぐらいの
気密性能の出せる地場の工務店がこれ以上増えては困る。
あるいは、気密性能の大事さに
これ以上一般の人達が気づいては困る人達が
数多く入るのかも知れません。
それでは
皆さん、また明日。

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