社長ブログケヤキの木の下で
2017年6月28日
家の消費エネルギー、計算値と実際の値は?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日までは何とか持ちこたえてくれた天気も
さすがに梅雨ですから今日は雨
美濃地方は午後には止むそうですから助かります。
上の写真は先般訪ねた粟野の家
杉板を張った外壁の色がゆっくり変化しています。
雨がかりのところはグレーかシルバーに
軒のすぐ下で雨がそれほど当たらないところは
まだ建築当初の雰囲気と色を残しています。
建物全体が落ち着いたシルバーグレーに変わるにはまだ数年かかりそうです。
建てて2.3年というこの時期が一番ランダムな色でしょうか。
さて、この住宅のエネルギー計算の結果は下記のようになります。
拡大してみると
暖房設定温度は24度
冷房設定温度は28度で
24時間、家中を冷暖房する計算です。
吹抜けの3坪を加えると
延べ床面積は50坪を超える住宅で
一般的な30~35坪と比べると1.5倍ほどの大きさの家になります。
この表の中で一番大きな金額はよく見ると給湯
つまりお湯なんですね。
全エネルギーの3割ほどになります。
設備はエコキュートですがこのプログラムは建物の大きさに比例して
計算していますから実際はここまで行くことはないと思われます。
ただ、それを差し引ても給湯エネルギーはかなりかかります。
主に使用するのは夜間のお風呂
浴槽にお湯をいっぱい溜めて肩まで浸かる
子供のころ肩まではいりなさいと言われていたことを思い出します。
そんな日本的な習慣もエネルギー使用量のことを考えると
ひょっとして無駄使いか?と思ってしまいます。
入浴が体を洗うという目的だけなら、
シャワーで済ますほうがお湯の使用量は少なくなりそうです。
普段はシャワー
たまに近所の○○温泉というのもありかもしれません。
美濃地方なら下呂温泉、鬼岩温泉と本格的な温泉もありますし、
可児には湯の華温泉なんてのもありますから考えてもいいかもしれません。
この家の実際の年間消費エネルギーは
電気代が163.716円
プロパンガス代が33.491円
合計197.207円
プログラム計算では調理を除くと5454.3kwh
5454.3kwh x 27円/kwh=147.266円
調理が1553.6kwh x 27円/kwh=41.947円
合計189.213円
差額が8千円ほどあります。
QPEXは一般に実測値よりいい数字が出る傾向があると言われてますから
多少差し引いて考える必要がありますが、概ね計算通りと言えます。
2017-06-30 変更、追記、一部削除
削除前の表が一次エネルギー消費量であったため
消費エネルギーの表に差し替え
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