社長ブログケヤキの木の下で
2010年3月3日
差し鴨居
こんばんは、
紙太材木店の田原です。
可児市のT様邸
垂木も取外し、すっかり骨組みだけになりました。
明日から土台や床の水平レベルと
柱の縦起こし(垂直)を
直していきます。
土台や柱の交換や
梁や桁の補強も必要です。
裏の工場では
松田大工さんが
地松(国内産の松のことをいいます、アメリカの松はベイマツ)の
差し鴨居に鉋(かんな)を掛けています。
この差し鴨居は今あるものと交換して
取り付けるものです。
これも昨日の桧と同じく
小気味よく削れていきます。
長さが3.6m幅が4寸(12センチ)高さが尺(30センチ)
あります。
大きくて重いので
昨日の超仕上げの機械では削れません。
これは差し鴨居の鴨居溝(建具が入る溝のことです)にある節です。
節は中心は溝の中にありますが
その溝の左はかんなをかけたところ、
右はまだかんながかかってないところです。
松ですからヤニを多く持っています、
特に節のところは多く、
かんなで削った左側は指で触って見ると
ねちゃつきます。
松のように粘りのある材料は
横架材(おうかざい)と言って
昔から梁や桁のように横にした材料として
使われてきました。
杉は柱として使いますが
横架材としては使いません。
また、松を柱として使う事もありません。
最近は、杉を梁として使うところもあるようですが
紙太材木店は昔どおりのやり方です。
明日の天気が心配ですが、
準備は万端です。
それでは皆さん
また明日。
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