社長ブログケヤキの木の下で
2014年4月11日
究極の枕木の補修
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
例年より少ないとは言え
花粉は飛んでいる・・
昨日は特に。
年度末で日程の調整がつかず
会議と掃除が10日遅れの昨日
事務所の枕木の交換をした。
流石に10年も地中にほぼ全部埋まってるわけで
傷みが激しいが
不思議なのは傷んでるのは地中に埋まってる部分ではなく
表面に現れているところ。
こんな具合になってるわけで
補修せざるを得ない
最初に置いた時の枕木のグレードは
高山線の交換枕木で
既に何年も使用したもの。
JRでは不定格になったものでも
10年以上持ってるわけで
JRの規格の厳しさがわかる気もするが
北海道の例を見ると
同じ組織だったものが分かれると
随分と社風が分かれてしまうものですね。
ところで
枕木が傷むと
交換と考えがちですが
重い、
運ぶのが大変、
値段が意外に高い
ということで
ついつい先延ばしになるケースが多々あります。
これは交換しなければと思ってしまうから
枕木が傷む主な要因は木材腐朽菌によるもので
次の条件があれば傷みは進みます
木材含水率 30~150%
湿度 85%以上
温度 5~40℃
好気性 酸素が必要
栄養分 木材の主成分(セルロース、ヘミセルロース及びリグニン)
先ほどお話しました、
傷んでいるのは表面に露出している箇所で
地中に埋まってる部分はそれほどでもない。
上の条件の地中に埋まってる部分は酸素が少ないんですね。
事務所の枕木で補修が必要なものの9割は
表面が傷んでいるもの
今まで地中に埋まってる部分で白蟻にやられたものはありませんし
腐っていたのは数える程
ということは
傷んだ枕木対策の第一は
裏返すこと
交換よりずっと楽ちんで
お金もかかりません。
でも
事務所も周りには300本以上埋まってますから
補修もそれなりに大変ですけど・・・
ご自宅の駐車場の枕木で交換しなければと思っている方は
一度裏返してみてください。
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