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社長ブログケヤキの木の下で

2018年10月1日

台風が運んでくる生暖かい湿度の高い空気は調湿できるのか?


雨戸と連子格子がないところは昔ながらのガラス戸
そこには合板の壁を仮付け
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
台風一過の晴天ではありませんが
心地いい風が吹いています。
昨日は一日、台風養生
前回の21号で会社の倉庫や小屋がかなりの被害を受けてますが
優先順位は一番下
と言うわけで何も手が付いていないのでその片付けから
結局一日がかりとなってしまいました。
昨夜は美濃地方では前回ほどの風は吹かず
どちらかと言えば
こんなに近くを通過したのに意外に風が吹かなかった
と言うのが正直な感想
全国ではかなりの被害も出ていますから
単に運が良かっただけということになります。
さて、昨日の夕方に外に出てみると
雲は南から北に流れ
空気も生暖かく湿気のある風が吹いていました。
最近は調湿作用のある断熱材や珪藻土などの仕上げ材が流行りですが
水蒸気の流れは湿度の高いほうから低いほうへと言うのが物理の原則
昨日の場合
室内から外に出て湿度が高いと感じたわけで
壁の断熱材は室外の水蒸気を吸って
室内に吐き出していることになります。
冬でしたら室内のほうが昔の言葉で言う
「異常乾燥注意報」の出ている室外より湿度が高いわけで
壁の断熱材は室内の水蒸気を吸って、外に掃出していることになります。
人が期待するようにはなかなか働いてくれません。
でも上の話の前に考えなければならないのは換気
換気を考えると調湿作用のある断熱材云々と言うのはとても小さなものになります。
現代の住宅は欧米でも日本でも24時間換気が基本
1時間で家中の空気の半分を入れ替えるぐらい換気します。
つまり2時間に一回、家中の空気を総入れ替えするわけです。
ご存知のように水蒸気は空気の中に含まれています。
いくら壁が室内の水蒸気を吸って外に出しても
換気で外の空気が2時間に300m3ぐらい入ってくるのです。
(一般の家の容積は300m3ぐらい)
例え調湿作用のある断熱材が水蒸気を吸っても
換気される速さには敵いません。
断熱材や仕上げ材に調湿作用があるから
室内はいつも快適
なんて言ってる人もいますが
私は24時間換気なんて知りません、
換気なんて考えたこともありません。
と言っているのと同じです

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