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社長ブログケヤキの木の下で

2023年6月16日

高崎まで


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
梅雨なんですが今のところ、
思ったほど
雨に降られていない美濃地方。
現場の外仕事が進むのは助かります。
前回、吉村順三のお話の中で
アントニン・レーモンドが出てきましたが、
学校を卒業した学生は
既存の建築事務所で
様々なことを学びながら
建築人生をスタートすることになります。
もちろん複数の事務所で
経験を積んでくことになります、
有名な建築家も同様で
レーモンドも
フランク・ロイド・ライトの事務所にいました。
帝国ホテルの設計の時に
ロイドと一緒に来日して
その後独立して自分の事務所を構えました。
そのレーモンド事務所に
吉村順三 前川國男もいました。
レーモンドがいないんだから
とっくに無くなっていると
思っている方もいるかもしれませんが、
実はまだあります。
まだありますなんて言うと失礼なんですが…
そして、吉村順三の事務所に
奥村昭雄さん
永田昌民さん
益子義弘さん
中村好文さん
そのまた事務所に
伊礼さんや堀部さん・・・
こんな具合ですから
ロイドから続く系譜が連綿とあります。
アーキテクトビルダーの施工例を
見ても分かるように、
日本の建築に大きな影響があることが
お判りいただけると思います。
さて、レーモンドの家
レーモンドが日本に住んでいた時の家は
どんな家?
群馬県の高崎市にある
旧井上房一郎邸が知られています。
高崎市美術館の一角にあり、
一般公開されています。
ロイドからレーモンド、
更に続く系譜の出発点ともいえる
レーモンドの自邸。
関東の方はちょっと足を延ばせばいけますが
東海地方の方は、
何かのついでにとなるでしょうか。
実は東海地方にも
レーモンドの自邸を模した家があります。
津端修一さんの家で、
「人生フルーツ」として
ドキュメンタリー番組として放映されましたから
ご存知の方もいると思います。
高蔵寺ニュータウンの基本設計をされた方で
丹下健三やレーモンドの事務所を経て、
公団に入られた方です。
個人邸で一般公開はされていません。
春日井の高蔵寺なので
近くを通った時に
外観だけでもと見に行ったのですが、
道路から敷地が高くなっていますし
樹木に囲われていますから
残念ながら屋根が少し見えるだけです。
新築をお考えで
どうしても見たいと言う方は
群馬県の高崎まで行きましょう。
新米の建築家や学生も同様で
時間とお金をかけると
それなりに身につきますが、
簡単に手に入るとなると…
多くの建築家や設計者に影響を与え続けている
アントニンレーモンド
その自邸が
見られる
その空間を
体感できる
そう考えると
高崎まで行く価値があります。

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