社長ブログケヤキの木の下で
2023年3月13日
ウレタンガンのメンテをして思うこと
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
未明に雷鳴の響いていた美濃地方。
お昼頃には晴れそうですが、
先週までの暖かさはなさそう…
少し肌寒い一日になりそうです。
先日ウレタンガンのメンテナンスをしました。
発泡ウレタンを使用すると時に使うガンです。
断熱や気密を意識している工務店には、
たいていあるはずです。
壁や天井、屋根には
グラスウールやロックウール
あるいはセルローズなど、
繊維系の断熱材を使っていても
熱橋となる壁を貫通する金物の部分や
木材同士が接していて、
乾燥、収縮で隙間の出る恐れのある個所など
気密性を高めるためなど
このガンを使ってウレタンで処理をします。
市販のホームセンターなどで購入できる
発泡ウレタンもあるのですが、
ウレタンにもいろいろ性能がありますから
それらではNG。
それに、使い始めたら途中で
やめることができない。
つまり、ノズルの中ですぐに固化して
しまいますから、15分ほど置いておいたら
もうその缶は使えなくなります。
必然的にプロは専用のウレタンと
途中でも止めることのできる
このガンを使うことになりますが、
油断をしていると
ガンの中でウレタンが固まってしまいます。
固化する前の泡状のウレタンであれば
専用のクリーナーがありますが、
固化した後ではシンナーなどの溶剤でも
除去できません。
専用のものもあるのですが
最後はヘラなどでかき落とす必要があります。
しかし、ノズルや接続口の中に
ヘラは入りません。
結局最後には分解して千枚通しや耳かき、
小型のブラシなどで
固化したウレタンを根気よくとるしかなく、
仲間内の工務店でも何個このガンを
ダメにしたかという話が出ます。
話しが大きくそれましたが
何の話がしたかったかと言うと
先ほどウレタンにも種類があると言いました。
一般の方が住んでから後々、
ご自分でホームセンターで購入したウレタンを
使われる場合がありますが、
それはそれほど長く持つわけではありません。
やり直しの効くところであれば
それでいいかもしれませんが
壁の中に隠れてしまうところでは
確認のしようもありません。
10年経ったらスカスカ・・・
きちんとやろうとすれば
ホームセンター仕様のものではなく、
やはりそれなりのものを使う必要があります。
熱橋処理や隙間処理に
どんなウレタンを使っているかは
とても大切なことです。
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