社長ブログケヤキの木の下で
2023年10月30日
なぜそうなる?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴の日が続いてます。
今朝は8度の美濃地方、
朝晩は暖房が欲しくなります。
先日のPHJの勉強会。
PHPPでの検証や熱橋解析をする
コンサルの鎌倉さんが
静岡パッシブハウスの 事例発表をしてましたが
静岡は7地域なんですね。
サッシは430でいけてました。
その他の仕様も、
紙太材木店の現在の仕様とほぼ同じ。
と言うことは
今後、日射の豊富な7地域での
パッシブハウスは
相当程度出てくる可能性がありそうですね。
(但し、PHの基準都市のエリアでなければNG。
ex豊橋は7地域だけど、
PHの基準都市は名古屋になるので
静岡仕様ではムリ)
いつもお伝えしていますが、
パッシブハウスの基準は
暖房需要(暖房負荷)で年間15kwh/m2
Q1.0住宅も暖房エネルギーの
消費量に基づいて
レベルを判定しています。
どちらもUa値がどうのという基準はありません。
暖房負荷(暖房需要)を満たすための
方策として断熱です。
LineやX、You Tubeもそうですが
Ua値が云々でという質問や議論が多数で、
暖房負荷に関する言及は
かなりの少数派・・・
なぜそうなる?
なぜ基準が暖房負荷にならないか?
うがった見方をすると、
大手のHMの家の多くは型式認定住宅。
地域ごとに異なる日射や気温が考慮されて、
型式の認定を受けているわけではありません。
シリーズやその型で
長期優良住宅の認定等を
受けているわけですから、
勝手に変えれば認定は受けられません。
暖房負荷(暖房需要)を基準にしてしまうと
住宅における型式認定の仕組みが、
意味をなさなくなることになります。
それは大手のHMにとっても
国交省にとっても
都合が悪いことになります。
新しい基準で査定をすると
今までの認定が無効と言うことになれば、
既に家を建てて認定を取った人にも
HMも国交省も含め
関係者には悪夢以外ありません。
傷みを伴う改革は、
日本の一番できないところです。
この30年以上の経済的な停滞を
もたらしているとも言えます。
誰もが責任を取りたくないし
批判の矢面に立ちたくない
・・・・・
住宅の省エネの義務化や
断熱の義務化と
一歩ずつ進んでいますが、
世界のスタンダードや
基準の方向とはズレがあります。
耐震基準
この基準は1984年以降、何度か改正され
順次強化されてきてます。
強化される前の基準で建てられた家は
既存不適格とされます。
耐震については
変化を恐れることなく、
強化が進んできました。
それができるのですから
Ua値から
暖房負荷(暖房需要)や冷房負荷に
基準を変えることも、
できない訳ではないはずと思いたい。
あるべき方向性はそちらなのですから。
これから家を建てることを検討される方は
Ua値よりも
暖房負荷(暖房需要)や冷房負荷(冷房需要)を
見てください。
日射が豊富な地域であれば
付加断熱の前に考えることがあります。
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