社長ブログケヤキの木の下で
2023年11月15日
過渡期には
- おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日の朝は寒かったですね。
美濃地方は2.9度、あと少しで初氷。
今朝は5.5度で、
昨日に比べれば暖かく感じます。
- 先日ネットで限界分譲地、
あるいは限界ニュータウンと呼ばれている
ものがあると知りました。
建築費の高騰で土地から購入して
新築の住宅を建てようとすると、
コロナ以前に比べ
相当程度資金が必要になるため、
見捨てられていた土地の安い郊外の
分譲地(限界分譲地)に
土地込みの建売で家が建ち始めたという話です。
30坪2500万の新築戸建て(土地込み)
千葉県の郊外だそうで最寄駅から徒歩99分。
記事で問題にしているのは
そもそも
住んではいけない場所を開発している
だから今まで見捨てられていたし、
誰も買わなかったのに
そこに新築戸建てを建てて売り出している
地盤が軟弱、擁壁が大谷石など
一見しただけでは
分かり難い問題をはらんでいるようです。
- 先日の工務店仲間の勉強会での話しですが
家を建てるために一つ土地を購入したら、
土地をひとつ処分する。
いつまでも、あるいは幾つも
土地を持っているのはリスクでしかない。
特に地方在住で
これから新築を考えている人は要注意です。
相続する可能性のある土地は、
欲を出さずに叩き売ってでも処分。
よほど利便性があって
売買できる土地ならともかく、
そうでなければメリットよりリスクの方が高い。
それは年月とともに高くなるというのが、
一致した意見でした。
そういう中中古住宅を購入し、
リノベーションするというのが
今後の流れになると思われます。 - 欧米では新築住宅と
既存住宅の流通市場規模では、
既存住宅の方が何倍も大きいのですが
(当然既存住宅の流通にはリノベーションが伴います)
日本の場合はそれが極端に小さい。
ある意味、
新築住宅に対する信仰があると言っていいでしょうか。
時代の流れは、
その信仰を変えていくものと思われますが
その過渡期には限界分譲地で
30坪2500万の新築戸建て(土地込み)も出てきます。
くれぐれもご注意ください。
その意味で、
筋の良い中古住宅は今のところお買い得です。その中古住宅が長期優良住宅であれば、
市場はまだ長期優良住宅も普通の住宅も
同じ評価しかしていませんから、
お買い得です。
なぜなら、基本的な性能はある程度確保されてますから
リノベーション費用が安く済みます。恐らく、この市場のゆがみは
新築信仰の衰えとともに修正され、
長期優良住宅とその他の住宅の価格は
差が出てくると思われます。それがいつ頃になるか分かりませんが
いまのところ
中古の長期優良住宅は狙い目です。
限界分譲地で30坪2500万(土地付き)は
見てはいけません。 - .
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