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社長ブログケヤキの木の下で

2011年6月23日

除湿機で代用?

こんにちは
紙太材木店の田原です。
今日は朝から現地調査
今回も八百津町
春にお引渡しをしたH様邸の近くで、
8年ほど前に玄関の鍵を直させて頂いたOBの方です。
水周りを全てと
2階の寝室を1階に持ってくる工事です。
20年以上前に建てられた
木造軸組みの荒壁の家ですから
増築部分も含めると
外観のデザインにも工夫が要ります。
どんなプランになるか
楽しみにしていて下さいね。
さて、この蒸し暑さ
エアコンを使わずに
涼しくなる方法は無いかとちょっと思案
除湿機で涼しくならないか?
家庭用除湿機
消費電力を調べるとエアコンの半分
200~250w/hですから
1時間当たり5~6円
これで涼しくなれば見つけ物です。
調べてみると
除湿能力は9L/24h
ということは
1時間当たり9L÷24=375g/h
375gを除湿するということですね。
ただいま
温度30.5度
湿度70%
絶対湿度は19.5g/Kg(空気1Kgの中に含まれる水蒸気の量)
空気1Kgを1m3とすると
8畳間は3.6x3.6x2.4=31.1m3
そうすると
31.1m3x19.5g=606g
8畳間の部屋の空気の中に
606gの水蒸気が含まれています。
おっ!
そうすると
除湿機は1時間に375g除湿するから
すぐにすっから管に乾燥か?
エアコン使わなくてもいいかな?
電気代も半分だし・・・
もう少し計算してみましょう
1時間除湿すると
606g-375g=231g
8畳間の空気の中の水蒸気は231gになってるはず
それは絶対湿度であらわすと
231g÷31.1m3=7.42g
相対湿度は
空気線図からみると
30.5度なら27%程度に下がっています。
これなら砂漠なみの乾燥度
すばらしい!







でも、これは
密閉された8畳で計算したらのこと
実際は温度差換気+自然換気+計画換気がありますから
スペースシャトルや
潜水艦でなければ無理な話
もう少し現実的な計算をしなければ・・・
最近百年プロジェクトの仲間はC値0.3が普通。
ということで、
C値が0.3cm/m2で第3種換気で計算して見ましょう。
このC値だと温度差換気も自然換気もほぼ0ですから
計画換気の分だけで計算できます。
計画換気は1時間に0.5回部屋の空気を入れ替えますから
8畳間だと、え~っと
空気中に水蒸気が606g含まれてて
その半分303gがまた入ってくることになるから
最初に
606g
除湿機で375g除湿したから
606g-375g=231g
その231gに
半分空気を入れ替えたから
303gがまた加わると
231g+303g=534g
534g÷31.1m3=17.1g
相対湿度は
空気線図からみると
30.5度なら63%程度
1時間後には
7%ほど相対湿度が下がりました。
2時間後は
計算すると
534-375+303=462
462g÷31.1m3=14.8g
空気線図から54%
ふふふ・・
使えるかも?
除湿時の圧縮エネルギーが室内に出るので
温度がもう少し上がりそうですが
そこまでの計算は私にはムリ
実際は
C値0.3というかなりハードルの高い気密をクリアーした
第三種換気の家の8畳間で実験をしてみないとわかりません。
でもよく考えると
エアコンの除湿機能は
除湿機の3倍以上
消費電量が2倍でも
3倍以上の働きをしてくれるから





エアコンで十分ですね。
除湿機は本来
脱衣室での洗濯物を乾かすことや
お風呂の乾燥が目的ですから
それで、エアコンの除湿の代用をさせようというは
ムリがあるようです、
でも気密性能のよい家であれば
8畳間ぐらいなる使えそうです。
気密がきちんとできていれば
一旦除湿すればその低い相対湿度が長時間持続しますから
省エネになりますが、
気密がきちんとできていなければ
自然換気(隙間風)や温度差換気で
常に外の水蒸気(湿度)が部屋の中に入ってきます。
そうなれば
常にエアコンの除湿を
運転モードにしていなければなりません。
防湿気密シート
とっても省エネなシートです。
きちんとしてあるかどうかの確認は
気密検査しかありません。
お引渡しの前に
検査してもらいましょうね。
それでは
皆さん、また明日。

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