社長ブログケヤキの木の下で
2012年3月6日
吹抜け
こんにちは
紙太材木店の田原です。
久しぶりにやってしまいました。
気を取り直してもう一度(笑)
(間違って再読み込みをクリックして全文消えてしまったのです・・・)
さて、
吹抜け
紙太材木店の家では
吹抜けやリビング階段の家が多くあります。
一昔前の家では
余り考えられませんでしたが
雑誌や住宅メーカーのモデルハウスの影響がおおきいでしょうね。
吹抜けやリビング階段
デザイン的な理由と同時に
1階と2階の温度差を極力なくすという
機能性と快適性のためのものでもあります。
外気が5度のとき
6畳用エアコン1台で
1階と2階の気温を20度にするためです。
デザイン的には
天井に抜けがあることで
フラットな天井との対比で
ゆたかな変化を楽しめますし
上下のつながりや階段が入ることで
空間としての一体感が出てきます。
ただ、
最近では
普通の住宅では
リビング階段や吹抜けがあると
リビングが寒いということが知られ始め
中には躊躇される方も多く出始めています。
次世代省エネ基準程度では
この中部地方でも
寒いリビングが出来てしまう吹抜け
なぜなんでしょう?
写真の家のQ値
Qpex(家のQ値を計算するソフト)で計算すると
Q値=1.79という結果です。
年間暖房消費量1.076L(Qpexの計算ででてきます)
1L¥90とすると¥96.840
Q値計算では
換気回数は0.5回/hとするのがお約束ですからこの値が出て気きます。
では、ちょっと
換気回数だけを1回/hにして計算してみましょう
Q値=2.41
年間暖房消費量1.671L
¥150.390です。
Q値
美濃地方の基準の性能(Q=2.7)(4地域)
北海道基準の性能(Q=1.6)(1地域)
換気回数を0.5回から1回に増やしただけで
Q値は北海道基準から美濃地方基準に落ちてしまいました。
北海道基準の住宅(Q=1.6)であれば
この美濃地方でも
吹抜けやリビング階段は寒くありませんが
4地域の基準(Q=2.7)では
リビング階段や吹抜けはとても寒いものになってしまいます。
しかも北海道基準で作っても
漏気で換気回数が増えれば
たちまち美濃地方基準に落ちてしまいますから
気密の大切さが
分かるというものです。
寒くないリビング階段や吹抜けを作るなら
北海道基準で家を作る必要があります。
そして、ただ断熱材をたくさん入れただけでは寒いリビングのまま。
気密もとても大切。
同時に私達工務店は普通の人が
手の届く金額で建てられるようにすること。
北海道ではできているんですから
当然でるはずですし、
現に紙太材木店の家もそうです。
スマートハウスはまだまだ先ですね。
百年の家プロジェクトの宣伝でした(笑)
それでは
みなさん、また明日。
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