社長ブログケヤキの木の下で
2017年4月26日
性能の時代だからこそ工務店でしょ。
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先般、あるハウスメーカーの地方の中核支店の設計責任者と話す機会がありました。
最近、営業に自分が同行する機会が随分増えたと言うのです。
設計責任者なので部下もそれなりにいるのにです。
なぜでしょう?
部下は目の前の業務に忙しいので代わりにという理由があるかもしれませんが
理由はお客様の質問内容が高くなってきていて
一般的な営業職ではきちんと答えられないからというのです。
ことに昨年あたりから前年度に比べ自分が同行する機会が格段に多くなってきているそうです。
質問の内容は性能に関連することが圧倒的に多いということです。
冬、外が0度の時、家中暖房するといくらかかるか?
これなどはまだいいほうで
床や壁、屋根から逃げていく熱は外が0度の時はどれくらいか?
その時のそれぞれの表面温度はどれくらいになるか?
標準仕様のサッシでは冷輻射を感じるのでは?
etc
このハウスメーカーに来る最近のお客様の傾向は
まず第一に性能で
それが前提としてあって
次にデザインやインテリアや間取、価格
従来大手のハウスメーカーに来ていた顧客が
真っ先に重視していたことが二の次になってしまっていて
一条工務店の影響を強く受けているということでした。
ハウスメーカーを検討するということは
価格においては一般的な工務店に比べ割高になるということは
十分承知している層の人たちで
その人達の多くが性能重視で検討していることになります。
ある意味それは当然のことかもしれません、
一般的な工務店より高い金額を出すのだから
性能が良いのは当たり前の話と考えるのが普通でしょう。
従来は大手HMだからと信用して
それほどの突っ込みはしないのどかな時代だったのが
一条工務店の出現により
性能の裏付けとなるエビデンス(根拠、証拠、証言)を明確に求め始めたようです。
さて、ハウスメーカー志向の方がこのブログを読んでいるか懐疑的ですが、ハウスメーカーでなくても性能の良い家を建てる工務店は数多くあります。
しかもハウスメーカーであれば全国一律の断熱仕様やサッシ仕様で、変更しようとすると更に高くなりますが
工務店であればオーダーメイド、住んでいる地域やあなたの好みのデザインにも対応できますし、断熱材の種類や厚さ、日射や換気についても様々な検討ができます。
こんな性能の時代だからこそオーダーメイドの工務店の時代だと思うのです。
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