社長ブログケヤキの木の下で
2020年3月13日
湿気対策講座 大垣
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝も2度の美濃地方
週末は冷えると予報が言ってましたから
まだまだ油断はできません。
昨日は湿気対策講座で大垣。
リブアースの大橋さんの新築現場をお借りしての講座。
鳳建設の森さんが講師
遠くは長崎のフルマークハウスの吉田さん
姫路のクオホームの本田さん
神戸のオーブルホームの塩貝さん
豊橋のピタハウスの安食さんetc総勢20名弱。
新住協、PHJ、自立研、KKB繋がりの集まりのような様相です。
内容はこの時期に必要な室内の加湿のための水蒸気。
つまり夏と冬の必要な除湿量や加湿量の計算方法の勉強でした。
昨年も同様な講座があって出席していて、
今回は2度目ですが空調は難しいというのが率直な感想。
2度目にしてようやく少し触りが分かったぐらい。
他の皆も同じようなレベルの理解度なので少し安心です…
空気の持っている熱というのは
一般には気温、つまり空気そのままの温度をいいます。
それは顕熱という温度計で見ることのできる熱です。
もう一つ空気は熱を持っていて、それが潜熱。
つまり空気中に含まれる水蒸気のもっている熱があって、
これが夏は厄介者。
この潜熱
冬は少しでも熱が欲しいので室内にいて欲しいのに出ていきますし、
夏は出て行って欲しいのに入ってくる。
そこで冬は加湿したり、夏は除湿が必要になるわけです。
住宅検討者の方はUa値と言う数字をお聞きになったことがあると思います。
家の床、壁、天井、サッシから逃げていく熱です。
簡単にUa値が0.46w/m2K、
床壁天井サッシの面積を300m2、
温度差20度とすると
0.46x300x20=2.76kwの熱が1時間当たり逃げていくわけです。
2.76KWの熱が逃げていくなら
2.8kwの熱を発生させればいいわけではありません。
これには換気による熱損失が入ってないんですね。
2時間に一回換気しますからどれだけ熱が逃げていくかと言うと、
家の空気の容積を300m3とすると…
1時間当たり150m3ですので、
容積比熱0.34w/㎡3℃x150m3x20度=1.02kw
実際に逃げていく熱は2.76+1.02=3.78kwと言うことになります。
Q値であれば換気による熱損失も入ってますから
簡単に計算ができますが、
Ua値では換気の計算は別でしなければなりません。
今回の講座に来ている人達はこんなことぐらいは解っていますが、
実際の生活では
ここに先ほどの潜熱だの日射取得だの空気の移動量、速さ、
ダクトの直径だのが入るわけです。
今回の出席者は皆さん高性能な家を建てています。
高性能な家だとほんの些細なことが、
一般の家では気にもならないようなことに気づくようになります。
そこを解決したい。
ということで道のりはまだまだ続きそうです。
ps
家電屋さんやHMの住宅営業マンにエアコンの機種選定を依頼すると
とんでも家電がつく可能性があります。
エアコンをつける時は、
少なくても住まいの熱収支の計算ができる方との相談が必要です。
暖房標準定格能力8.5kw
消費電力2.1kw
23畳用これが2台
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