社長ブログケヤキの木の下で
2020年7月6日
住まいには長期的視点が必要
出典:野村総研 ニュースリリース
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は下米田の家の土台伏せ。
梅雨の合間の貴重な雨の降らない日でしたが、
午後には雨が降りそうということで早朝(朝7時)から始めました。
田んぼの中の一軒家なので近隣からは遠く離れているので
可能なのですが、
雨の降る前にということで朝から現場で手伝うことに…
今朝は昨日の疲れが体中に残ってます(笑)
雨に濡れないように養生も完璧(自賛)ですから、
あとは建前を待つばかりです。
上のグラフは野村総研が出してる住宅着工予測。
2030年には55万戸となっています。
2017年に作成されてますがそれほど大きくズレは無いでしょう。
55万戸は分譲住宅や貸家も含んでいますが、
地場の工務店や設計事務所、HMが手掛けることの多い。
純粋な持ち家(注文住宅)だと18万戸。
出典:同上
人口が減っていくわけですから自然な流れですが、
相対的に増えているのが空き家。
出典:同上
数年前、800万戸も空き家があると話題になりましたが、
今から13年ほど経つとそれが2100万戸。
このようなことが予測される中で
これから家を建てる方はどんな家を建てたらいいのか?
そこに住む、住まないは別にして
お子さんは必ずその家を相続しますが、どんな家を残されるのか?
40年後だと想像もつきませんが、
20年で倍増していることを考えると
政策が変わらない限り3000万戸以上あまることになります。
ありがたく相続してもらえる家か、
処分もままならない負債となる家か?
(売るに売れない、処分しようとすれば解体費用がかかる、固定資産税は毎年かかる)
親の家の相続イコール負債の相続、
現在の空き家の多くはこのパターンでしょうか。
どんなに古くても家が建っていれば固定資産税は安くなりますが、
壊して平地にしたとたん、固定資産税は跳ね上がります。
30年や40年が賞味期限の消費される家。
自分達の一世代前の両親が建てた家の多くは消費される家でした。
その多くは暑い、寒い、耐震性がない
どれも性能が理由になっています。
パネルを載せてエアコン回せば問題無しでしょうか?
40年後、あなたが建てた家を子供たちが相続したい、
あるいは世間が売ってほしいと言ってもらえる家かどうか。
そのような視点で自分の家を考えることも、
これからは必要な時代になりました。
あなたが亡くなっても家は残ります、残ってしまうのですから。
自分達が建てた家なのだから自分達さえ住めればいい、
死んだら、後は野となれ山となれ、
なんて言っている場合ではありません。
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