社長ブログケヤキの木の下で
2021年8月11日
彼我の差
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は21.5度、湿度は90%ですが
これくらいの気温だと湿度は気になりません。
しばらく愚図ついた天気が続きそうですが
酷暑よりはましでしょうか。
コロナで出かけることもできませんから
読書三昧なお盆になりそうです。
さて、一昨日はIPCCの報告.。
昨日は、「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会(第6回)」
これから住宅を建てようと考えている方にとって
どんな住宅を建てるのか、
どんな住宅を建てたらいいのか、
どんな住宅を建てなければならないのか
参考になる報告や検討会がありました。
個人の資産だから
自分のお金を使うんだから
どんな家を建てようが要らぬお世話…
そんな時代は過ぎ去ろうとしていることがわかります。
IPCCの報告では
2050年には温室効果ガス、
つまり二酸化炭素の排出をゼロにしなければなりませんが、
(日本も先ごろ首相が表明しました)
日本で真っ先に削減を期待(やり玉)できるのは住宅。
2050年と言えば30年先です。
30歳で家を建てると60歳
その時代に求められる家はほぼ100%
エネルギーの自給ができる家です。
30年先なんだから
別に今そんな家を建てなくてもいい?
地球の温暖化で
気候変動リスクが切迫していて
台風や猛暑、大雨等のリスクは何倍にもなることが既に分かっています。
そのリスクを減らすための施策が二酸化炭素の削減で、
いま現在しなければならないことになります。
子供や孫の世代に責任を押し付けるのではなく、
自分達の世代でできることはする必要があります。
住宅のCO2の排出をゼロにするには
真っ先に断熱
それに省エネ
でもそれだけで達成できませんから
再エネ(パネル)もしなければなりません。
家庭で使うエネルギーの中に自動車のエネルギーは含まれませんが
将来、電気自動車に乗るような
自動車必須の地域に住んでいる方は、そのエネルギーも考えておく必要があります。
新しく建てる家で
冷暖房、家電、換気、調理、給湯、照明
それに電気自動車でどれだけエネルギーが必要な家なのかは計算できます。
ドイツでは既に2002年から(20年近く前から)
全ての新築住宅に年間のエネルギー消費量とCO2排出量の表示が義務付けられています。
日本では新築住宅のエネルギー消費量やCO2の排出量で
家を選ぶ方は、
残念ながらそれほど多くいるわけではありません。
SUMOにでている多くの住宅メーカーの情報にも、
エネルギー消費量やCO2排出量のことは全く出ていません。
メーカーの思惑か消費者の要望の無さを反映しただけなのかはわかりません。
これからの時代の家について、
本当に知っておくべき情報は
自分から求めないと出てこないのが日本の住宅業界。
知らなかったでは後から後悔することになります。
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