社長ブログケヤキの木の下で
2021年11月10日
撤回
東京大学 前先生FBより
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
いよいよ秋も深まり
ケヤキの落ち葉が掃いた後から舞い落ちてきます。
ただ、まだ比較的暖かいせいか
色ついていない葉も多くあって
五月雨式に降ってくる気配、
どうせなら、いっぺんに降ってくれればいいのにと思うのであるが・・
さて、ここ数日
業界の一部で話題になっている国交省
多くの関係者の皆さんの努力のおかげで
国の基準が変わりそうです。
従来の省エネ基準の最高等級は等級4
これがまた悲しくなるほど低い最高等級で
日本の人口の8割以上の人が住んでいる地域で
Ua値で0.87 従来のQ値で言うと2.7程度
同じくらいの寒さの諸外国の基準の約半分ほどと言えばお分かりいただけるでしょうか。
この基準、一般には次世代省エネ基準と言われるものですが
ウィキペディアの解説を読むともう少しお分かりいただけると思います。
従来、国の基準は最低基準ですから
それを目標基準にしてはいけませんと言ってきましたが
ようやく、笑われんでもすむ基準が出てきました。
もちろん、前回お話ししたように
この数字だけ満たしていればOKというわけではありません。
今回の提案、暖簾に腕押しだった国交省が
基準変更をせざるを得なかったと考えるべきで
それは国の政策の変更を意味します。
どんな性能の家でも、ただ建てればいい
どんな家でもいいから、誰でも好きな家を建てていいい
そういう時代は過ぎようとしています。
こちらにドイツで新築住宅建設が制限されている事情についてのメモがあります。
元ネタは岐阜県、高山市出身でドイツ在住の村上敦さんの
「ドイツにおける低炭素型住宅の動向とエネルギー政策」という論文からです。
日本の現在の空き家が850万戸、地方の都道府県では
空き家率が20%を超える県もありますし
20年後の2040年には空き家率が40%という試算が出ています。
そんな事態を避けるための政策となると
新築住宅建設を抑制する方向ということになります。
つまり、いいものしか建てられない、
いいものしか残さないという政策です。
この時代の転換期にいて
これから家を建てようとされる方は
自分自身でも勉強しておく必要があります。
子供たちの世代に負債となる家を残すか
資産となる家を残すか。
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