社長ブログケヤキの木の下で
2022年1月17日
個人資産2000兆円だが
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
ウインドウズ10から11にしたけれど
慣れないからか使い勝手に違和感…
日曜日の日経新聞に
個人資産2000兆円の憂鬱という記事が出てました。
生活防衛のため、怖くて使えないお金です。
それだけのお金があっても豊かな暮らしができない日本は、
社会を豊かにするために使うべきという記事でした。
ただ、自分が豊かであると実感できていないのに、
社会のためにお金を使おうと言われてもなかなかできません。
土地を買って家を建てることを誰もがしますが、
戦後80年近く世代が変わるたびにそれを繰り返してきた日本で、
豊かな資産形成というのは考えてみれば無理なのではないでしょうか。
質より量を優先して住宅を増やしていったことや
誰もが土地を買いますから土地が高騰した結果、
住宅の質にまでお金を回せなかったことから
日本の住宅の寿命は30年程度…
もちろん親の世代の家が30年で住めなくなるわけではありませんが、
時代とともに変化する、
あるいは求められる住まいの質は向上しますから、
親の世代の住宅の性能の家には住みたくないということになります。
その結果が土地プラス新築で、退職するまでローンの返済が続きます。
貯金は老後のための資産ですから
社会のために使えと言われても、
そんな余裕がある人はそんなに多くはありません。
どこかの世代でこの負の連鎖を解消しない限り、
日本は豊かにはなれません。
その第一歩がきちんとした性能の家を後の世代に残すことで、
後世の人に恥ずかしくない住宅ストック(資産)を遺すことが
現在の世代に課せられた責任です。
前の世代がきちんとした住まいを遺してくれれば、
次の世代はそれを壊して建て替えるなどという無駄なことはしなくて済みますし、
社会を豊かにするために使う余裕も出てきます。
日本社会が本当に豊かになるにはまだしばらく時間がかかります。
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