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社長ブログケヤキの木の下で

2022年4月18日

何故、無い?

​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日の日経新聞に
水戸のサンハウスの野辺さんの自邸が掲載されてました。
NIKKEISTYLEですから紙面は大きく取ってあり、
広告にしたら数百万は確実…
それが記事だから…などと、下世話なことを考えてしまいました。
水戸の年間の気温は実は新潟と同じ。
日射量は宮崎と同じ。
冬の暖かさを灯油や電気のようなエネルギーを使わなくても
日射利用の工夫をすることで、
自然由来のものにすることができます。
もちろん、それには多くの工夫が必要です。
日射の利用が意識的に工夫され
それが設計に反映されているかどうかで、
冬の暮らし易さはずいぶん違います。
同様に夏は日射をどのように避けるかの工夫も、実は設計者の責任。



上の写真は
先日、事前調査に行った時に偶々映っていた写真。

ほぼ真南に向いた建物

1階に掃出しサッシが2か所
通常の幅が1640のサイズのものではなく
もう一回り大きな2400サイズ
高さも2mではなく2.2m
冬の日射利用としては合格ですが、
夏はどうするのかと心配になります。
庇もシェードもありませんから
住まい手が考えるしかありませんが、
本来であれば設計の段階で図面に落とし込みが必要です。
現実に何も取り付けられていませんから
スルーされてるわけで、
設計者や施行者が遮蔽に気が付かなければ怠慢。
知ってて提案しないなら問題ありでしょう。
太平洋側で東海地方などは
日本海側のように、
冬はほぼ日射が望めない地域ではありません。
紙太材木店ではUa値0.3前後の家が多いのですが
同じUa値でも、
冬にメンテナンスにお伺いすると
日射をとてもよく利用できている住まいと
立地や配置の影響でそれが制限された家では、
日射の効果の違いを肌で感じることができます。
Ua値だけではそれがわかりませんから、
設計時には自然温度差や暖房費を指標にしてます。
日射をより多く利用している家では
自然温度差は10度を越えますし、
同時に暖房費は下がっていきます。
夏の遮蔽ができているかどうかも、
夏の自然温度差と冷房費でわかります。
「Ua値で計算したらエアコン1台で大丈夫です。」
とは限りませんからお気を付けください。
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