社長ブログケヤキの木の下で
2019年1月25日
高性能な家で不健康? 結露対策は設計者の責任
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は冷え込んでマイナス3度の美濃地方
と言っても、いつもの冬が戻ってきた感覚です。
今日、日中も日が差さず
今夜から明日にかけて相当寒くなりそうですから
エアコンの温度設定は2.3度上げておくといいでしょう。
ご存知のように
エアコンは空気を温めますが
空気の何十倍もの重さがある
床や天井PBと言った質量の大きなものをエアコンで温めようとすると時間がかかります。
つまり、一度冷えてしまうとなかなか暖まらないわけで
室内気温は設定温度になったのに体感気温はそれより低いということになります。
半日留守にするとか、日中誰もいないからエアコンを切って出かける方も多いと思いますが
そんな時は設置温度を少し下げてお出かけになると
帰ってからの過ごし易さはかなり改善されます。
さて、
エアコンで空気を温めるわけですが
LDKをエアコンで温めても
暖気の行かないところはなかなか暖かくなりません。
熱は移動しているのですがそれがとてもゆっくりなので
LDKの隣の部屋、例えば廊下や洗面室、玄関などは
壁やドアがあって仕切られていますから当然暖かくありません。
と言うことは
LDKに置いてある家具
例えばキッチンに置かれるカップボードや食器棚
あるいはリビングの本棚の中も暖かくないということになります。
それらの家具が断熱材の入っている外壁に接して取り付けてあったらどうでしょう?
クローゼットや押入れの中の布団が断熱材の入った外壁に接して押し込まれていたら?
そこには温度の低い空気が存在することになります。
室内は暖かく、加湿されていて水蒸気はそれなりに存在しているわけですから
結露のリスクが高くなります。
普段は見えない本棚の裏がカビていた、畳の裏がカビていた。
と言うのは高性能な住宅でも起こっていることです。
単に高断熱高気密の家、Q1住宅だからと言うだけでは
健康に暮らせる家とは限りません。
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