社長ブログケヤキの木の下で
2021年8月4日
生存本能
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
もうすぐ会社も夏休みですが、
休みを取る必要のある暑さの日本。
こんなに暑くなったのは誰のせいだと言われても、
日本が暑くならないような家を造れと言われても、
一般の方はある意味ピンとこないのが実情でしょうか。
さて、本日はGの話
G?
ゴキブリです。
聞いただけでも、名前を読んだだけでもNGの方は、
スルーしてください。
高気密な家にゴキブリは出るか?
先日、見学会を開催した城屋敷の家
C値は0.3で一般的には高気密です。
前日に、ご近所に住んでいる住まい手の方のご両親が見学に来られました。
見学会用に家具やインテリアもセッティング済みで
生活が始まる前ですから、
大手HMの展示場並みとはいきませんが
それなりにいい感じになってます。
が・・・
「あら、ゴキブリ」
2階に上がられたご両親の声が聞こえてきました。
こんな時に限って出てくるんですね。
侵入経路はいくつか考えられます。
運び込んだ家具についていた
工事中は窓やドアは開けたままが多いのでそこから等
でももう一つの可能性があります。
それは排水管から
設備機器が取り付けられると、多くは排水を伴います。
便器やシンク、食洗器、手洗い、お風呂などですが
どれも下水管に直結してます。
通常の生活では
下水から匂いが上がってこないように
排水トラップに水がたまるようになってますが、
室内で水が使えるようになってなければ
下水とは管を通してつながっていることになります。
そこには何の障害物もありません。
機器の取付から通水までは
ある程度時間差がありますから
排水管からの侵入も候補の一つ
但し、設備機器についているこのトラップの過信は禁物で、
ある研究によればトラップに水が溜まっていても
そこを潜り抜けて侵入するGもいるようです。
また、下水には直結してませんが
エアコンの排水ドレーン。
この時期だと室外機の近くのホースから水が出てますが、
そのホースの穴は室内のエアコンに直結してます。
防虫処理や逆止弁がなければそこからも侵入してきます。
同様にCD管というカラ配管(後々電線を引き込むための誘導管)も可能性があります。
ということで
いくら高気密な家でも
Gは入ってくる可能性がありますから、
C値がいいから大丈夫というわけではありません。
本日は何だか言い訳っぽくなりましたが
Gの生存本能>高気密住宅という図式になります。
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