社長ブログケヤキの木の下で
2023年5月8日
フォーカルポイント
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
漸く雨も上がり
今朝は少し晴れ間も見えています。
今週は晴天が続きそうで
現場の工事が捗ります。
さて、フォーカルポイントという
言葉があります。
設計やデザインを勉強された方だけでなく、
インテリアに興味のある方などは
ご存知だと思います。
閉じられた空間に入った時、
最初に目が行く場所です。
住宅で言えば
玄関に入った時に最初に自然に目が行く場所。
あるいはリビングに入った時に
最初に目が行く場所です。
その最初に目が行った場所に
何があるか?
その家の全体のイメージに
大きな影響を与えます。
ん?と思うか
何らかのデザインやイメージを感じられるか
その家を訪れたことに対し
期待感を持ってもらえるかどうか
設計者は完成見学会などをする場合は
特に意識するポイントですが、
逆に言えば
見学者は設計者がそれを
意識しているかどうかを
見分けるポイントともなります。
設計上の工夫で言えば
ドアの正面に下駄箱を持ってこないというのは
初歩的な基本です。
何を見てもらうか
最初に目が行く先に何を設計するか
配置するかはとても大切です。
そこで暮らす人は
家に帰れば毎日それが
最初に目に入ることになります。
玄関に入れば
リビングに入れば
ソファーに座れば
キッチンに立てば
ダイニングの椅子に座れば
フォーカルポイントに何を持っていくか
何を配置するかは
設計者の感性によりますが
最近の悩みはTV.
住まい手の方の多くは、
リビングのソファーに座った時の
フォーカルポイントにTVを持ってきます。
TVがここだからソファーはここ
あるいは、
ソファーをこう置くからTVはここ
一昔前に、和室の床の間があったように
和室には床の間があるのが普通で
なければ画竜点晴に欠く
でも、いろいろお聞きすると
最近TVはほとんど見ない
あるいは見ても短時間だったり
スマホやパソコンでと言う方も
増えています。
でも、リビングのフォーカルポイントには
大画面のTVが鎮座する。
TVも床の間と同じ運命をたどるか
それは分かりませんが、
少なくても
かつての役割は終わったように思います。
お役御免だけど、席はかつてのままの
リビングのフォーカルポイント。
そろそろその席を譲っていただく必要があります。
設計者だけでなく
住まい手の方も
リビングにおける
TVに代わるフォーカルポイントを
意識する時代になったように思います。
TVを脇役にした時
リビングのデザインやインテリアがどう変わるか?
考えただけでも楽しくなりませんか?
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