社長ブログケヤキの木の下で
2024年11月18日
暖房設定温度が1度違うと暖房費は5.635円違う家
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
快晴で気持ちのいい朝ですが、いよいよ秋本番ですね。
子供の頃、毎年のように母がガラスケースに鈴虫をいれて
虫の音を楽しんでいました。
小泉八雲によると虫の音を楽しむ習慣は、
古代ギリシャ人と日本人の共通点であるとか。
風情があって残したい習慣ですが、
家の中に虫と聞くだけで
〇キブリを連想される方も多く
そんな習慣はいまや風前の灯でしょうか。
鈴虫はともかく、コオロギの色艶は
〇キブリに瓜二つですし・・・
- さて、四季を通して家の中の気温が安定している
つまり、例え外が極寒でも酷暑でも
家の中にいさえすれば、
一定の気温で暑さ寒さに対するストレスを感じない
断熱や気密、換気や冷暖房がきちんと
設計されている住宅では
暑さ寒さに対するストレスは劇的に軽減されます。
家中、一年中
家の中が快適なんてことは贅沢
冬は寒いのが当たり前
夏は暑いのが当たり前で
それを我慢して日々、暮らしていく。
平成の時代まではそんな考えもありましたが、
新築を検討中の方の多くは
家の中では何処でも
年中、快適が当たり前。
同時に、冷暖房光熱費も
パネル設置で格安のはず・・・
もちろん、それは可能ですが
断熱性能等級が6や7だから
一種の全熱交換機を使っているから
Ua値が〇〇だから
これらは残念ながら
あなたが期待している快適を
保証してくれるものではありませから - 参考程度にお考え下さい。
- 一つの基準になるのは冷暖房負荷。
- 例えば暖房であれば室温を20度設定にした時、
- 家全体で一冬に何Kwhのエネルギーが必要か
- 計算で出てきます。
- この何Kwhに電気代の35円をかけると金額が出てきます。
- 現在建築中の名古屋の家で計算すると
- 一冬の暖房負荷は家全体で508Kwh508Kwh×35円/Kwh=17.780円
- 年間の暖房代は17.780円となります。
- もちろん、設定温度が20度ではなく24度にすると
- 一冬の暖房負荷は家全体で1271Kwh1271Kwh×35円/Kwh=44.485円
- 設定温度を何度にするかで暖房費は変わってきますし、
- そもそも電気代が1Kwh当たり35円なのか38円なのかあるいは40円なのかでも変わってきます。
特に設定温度は
低く設定すれば暖房負荷が小さくなって暖房費も安くなります。
住まい手が家の性能を知る時、
この設定温度がHMや工務店によって違いが出ると
比較が出来なくなってしまいます。
20度設定では17.780円ですが
21度設定では23.415円となって
- 1度違うと一冬で 5.635円も違いが出てきます。
- なので、これから新築を検討される方は
- その暖房負荷が何度でのものか確認する必要があります。
- 一般的には暖房設定温度は20度冷房設定温度は27度で
- 冷暖房負荷を計算しますから、覚えておくといいでしょう。
- 新住協でもPHJでも、重視する数値は冷暖房負荷です。
- その他の数値は参考程度です。
- 東海地方では日当たり(日射取得)によって、
影響される割合が高いですから
設計者とよく相談する必要があります。
- 現在設計中の可児市の家は
南側道路で東西南が空いている立地。 - 暖房負荷は設計次第で小さくなりますから
付加断熱の厚さや種類の選択肢が大きく広がります。 - つまり同じ暖房費で断熱材を薄くすることができます。
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