社長ブログケヤキの木の下で
2020年7月31日
きちんと、綺麗に、美しく
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
あと少しで梅雨明けなのに、今朝は雨の美濃地方。
気持ちは夏なのに無念…
と言うのも
下米田の家はただいま絶賛付加断熱工事の真っ只中。
上の写真のように快晴で久しぶりの青空が出てましたから、
気持ちは梅雨明けでした。
付加断熱って何かと言うと
新住協で言うところの従来の壁の中だけに取付ける断熱材だけでは
圧倒的に断熱性が不足するので
壁の外側にもう一つ壁を作って
従来の断熱材だけでは不足する断熱性を高める断熱の事を言います。
壁の外の壁ってどういうことかと言うと
下の写真の窓を見るとわかります。
窓の左側の枠の木が二本くっついて並んで立っています。
内側の柱が従来の壁の厚さで12センチあります。
そこにも断熱材を取り付けるのですが、
その外側に10センチの厚さの壁を取り付けて
そこに断熱材を取り付けます。
このことを付加断熱と言います。
つまり従来12センチの厚さしかなかった断熱材が
22センチの厚さの断熱材になります。
薄手のセーターしか着ていなかった冬に
厚手のコートを羽織ったイメージでしょうか。
薄手のセーターの家では
それなりに暖房費がかかりますし、
トイレや脱衣室、お風呂も寒いですが
厚手のコートの家では家中どこでも同じような温度で
暖房費も少なくて済みます。
最近は、気密も取れて
従来の断熱材より性能の良い吹付の断熱材もありますから、
壁が薄くても吹付の断熱材を使えば大丈夫というところもあります。
壁の断熱性は数値で表すことができます。
熱貫流率という数字で実際の壁の厚さでどれだけの断熱性か知ることができます。
下米田の家では高性能グラスウール16Kを使ってます。
QPEXで計算すると
壁の熱貫流率は0.195w/m2K
アイシネンを壁の中だけに吹付てみましょう。
スキン層を作るための10センチの厚さで吹き付けると、
壁の熱貫流率は0.426w/m2K
つまり、グラスウールの2.18倍の熱が壁から逃げていきます。
贅沢に壁から出たところは切り取るやり方だと
12センチの厚さになりますから、
壁の熱貫流率は0.365w/m2K
これでもグラスウールに比べ1.87倍の熱が逃げていきます。
従来の日本の家では壁の厚さが薄いので、
どんな断熱材をその中に入れても断熱性が不足します。
もちろん、グラスウールでも
きちんとしっかり、綺麗に取り付けることが必須です。
従来、社内では上の資料を使っていたのですが
昨日山本亜耕さんのFBに新しいのが出ていました。
私の使っていた資料が昔のもので単位がKcal/m2h℃ですが、
新しいもの単位はw/m2K。
きちんと、綺麗に、美しくが基本です。
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