社長ブログケヤキの木の下で
2020年9月25日
高気密な家でもゴキブリ団子?
外壁 杉板の下見板張り 下米田の家
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日は一日雨の予報の美濃地方ですが、
気温は上がらず湿度がそこそこなら、過ごし易い日になると思われます。
事務所でも最近はドアを開けて通風することが多いのですが、
蚊が入ってくるのが玉に瑕。
涼しく気持ちのいい風にのって入ってくる蚊には、
蚊取り線香が欠かせません。
昨夜、歯を磨いていると
シンクに突然G(ゴキブリ)が現れました。
ゴキブリ団子を置いてからは久しく見てませんでしたが、
団子の影響か動きが鈍く簡単に仕留めることができました。
なぜ、Gの話をするかと言うと
C値が0.3を切るような高性能な住宅でもGは出てくるからです。
一般に高性能な住まいに住んでいる方は
自分の家は隙間がほとんど無いからGは出てこないと思う傾向がありますが、残念ながらそんなことはありません。
C値の測定は防湿層が貼られた時と、
完成時に行うケースがあります。
防湿層が貼られた時と言うのは
まだ設備機器が取りつけられていません。
建物の中と外を貫通する配管や配線もまだこれからというケースもあって、
C値測定では完成時よりいい値が出る場合もあります。
台所やトイレの換気扇、エアコンなどの設備機器は
建物の外壁を貫通することになりますが、
防湿層が貼られた時の測定ではまだ取り付けられていません。
貫通するということはそこに穴があるわけで、
換気扇についてはすぐにお分かりいただけると思いますが、
エアコンも冷媒管と排水ドレーン管を通すためにスリーブという管が
外壁を貫通しています。
エアコンを設置する時
このスリーブに冷媒管を通した後
粘土などで隙間を塞ぐのですが、
円形の管の中にドレーン管1本と冷媒管2本が入るわけで、
きっちり隙間なく塞ぐというのはきちんと確認しないと難しいものがあります。
加えて気づかないのが、
排水のドレーン管
直径13ミリくらいの管でそこからエアコンの結露水が出てきます。
エアコンの室内機と直結しています。
エアコンが3台あればその穴が3か所ですから
0.65x0.65x3.14x3か所=3.97cm2
エアコン室内機の周りに小さな黒いGの糞が落ちていれば、
侵入経路はエアコンでしょう。
ドレーン管かスリーブの隙間からと考えられます。
設備機器取付け前のC値測定で0.2だからと言って
家の隙間がそれだけしかないわけではありません。
実際の生活時には換気扇やエアコンの穴がありますから、
それらをオープンにして測定すれば0.5がいいところでしょう。
ということで、高性能な家でもゴキブリ団子は必須。
ps
(完成時の測定でも換気扇や換気システムの給排気口はビニールで塞いで測定します)
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