社長ブログケヤキの木の下で
2021年8月25日
存在意義
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日は晴れると踏んで
雨漏れの現地調査の予定を組みましたが、
なんだか怪しそうな雲行き…
雨漏れの原因を突き止めるのは
雨の降っている時ではなく
雨の降っていない時。
つまり、雨が降っていると
どこから水が入っているかわからないからなんです。
晴れた時に、下から順に水をかけて水の侵入個所を特定するわけですが、
今回は難易度の高いケース。
大手のハウスメーカー系のリフォーム会社なら
100%断られます。
理由は簡単で、雨漏れの補修は
ある程度の技術や知見が必要、
同時に責任も発生するが
その割に利益が見込めないから。
瓦の屋根の母屋に
外壁がガルバリウムの建物が増築され、
更にその後カラーベストの屋根の建物が増築…
横から見るとこんな感じ
実は水が直接的に建物に侵入している個所は分かっていて、
写真のごちゃごちゃした配線伝いに水が入ってきてます。
但し、
それなら一件落着といかないところが雨漏れの難しいところ。
配線に伝う水は実はカラーベストの屋根の下からの水。
カラーベストの屋根の上ではなく下と言うことは、
既に上流部分で水が屋根に侵入しているわけです。
同時に侵入個所は一つとは限らず
複数あるケースも間々あるわけで、
この写真でもステンレスのカバーの上に
茶色い土が残ってます。
これは母屋の瓦を固定するための土。
瓦の下に水が入って、土を流したと思われます。
古い家で日本瓦ですから
ルーフィングじゃなくて杉皮で防水、土で固定ですが
この土が流れているということは、
母屋との取り合いにある板金の裏側にも水が回っている可能性があり
それが原因かもしれません。
このように、様々な水の侵入の可能性のある所を推測し、
一つひとつ潰していく以外ありません。
もちろん、見えないところで教科書通りの施工がされているとは限らないわけで、
そのことも頭に入れておく必要があります。
大手のHM系リフォーム会社のように
そんな仕事やりまへん
と言えればそれはそれで楽ではあるが
地場の工務店としての存在意義は無くなることになる。
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