社長ブログケヤキの木の下で
2010年9月14日
大工さん工事の始まり
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
空は曇ってますが、
昨日の朝と違って今朝はとても涼やか
気持ちのいい朝ですね。
さて、先週解体工事が終わった
坂祝(さかほぎ)町のM様邸
外観はこのようになっています。
建物の北側にある
お風呂やトイレがある水周りは
こういう状況です。
在来工法のお風呂はユニットバスが普及する前は
腰の高さ(60センチ~1m)まではコンクリート、
その上から柱が立って、
内部はタイル張りというのが一般的でした。
このタイプのお風呂は
改装工事をすると分かるのですが、
ほぼ100%お風呂周りが白蟻に食べられています。
M様邸もこのような状況です。
初めてご覧になる方は
びっくりされるかも知れませんね。
このタイプのお風呂は床下がありませんから
人が入っていくことが出来ません。
建設時に防蟻処理をしても
薬効は5年ですから
それ以後は何もすることが出来なくなります。
この近辺ではヤマトシロアリしかいませんから
白蟻は予防よりも
定期的な点検とそれが出来る物理的な構造(人が入っていける)と
物理的バリアー
発生した場合の必要最小限な薬剤処理が大事です。
予防のために(5年しか効かないしかも体によくない薬)
薬剤を床下に定期的に散布することは不要だと考えます。
私は耐震診断をしますから
行政に依頼されて診断のため床下に潜りますが、
薬剤処理された床下は30分ほど調査のために入るだけで
その日一日、無気力と倦怠感な悩まされます。
揮発性がありますから
住んでいる人にも必ず何らかの影響があるはずです。
当たり前のように定期的に防蟻処理をされますが、
そろそろ考え方を改める必要があります。
私の友人の耐震診断士は
「床下には決して潜らない、覗くだけ」と
断言する者もいます。
次の写真
先日寒い洋間の話をしましたが、
外気と3ミリのベニヤで仕切られた
土壁の隙間です。
拡大してみると
5ミリの隙間が柱の両側にあります。
柱にチリシャクリ(溝)もありませんから
乾燥して土壁や柱が収縮すれば
この様に隙間があいてしまいます。
このまま土壁で仕上れば
中塗りや上塗りで何度も壁を塗り足して行きますから
隙間は出来ませんが
洋間にするということで
荒壁のみの仕上げになってます。
洋間の壁はベニヤ板で厚さはわずか3ミリですから
さぞ寒い部屋だったでしょうね、
今の家ならある程度気密がとれてますから
このようなつくりでは
あっという間にベニヤ板の壁に結露が出来ますが
それが出来なかったということは
ここ以外でもかなり隙間があり
真冬でも風通しがよかったと考えられます。
つまりわずか6畳の部屋でストーブを焚いても
露点に達するほど部屋の空気は温まらなかったと言う事ですね。
工事は今日から
近藤大工さんと
松本大工さんが入って
床のレベル調整をしています。
作業用の床を残して
全て撤去しましたから
歩くのには少し不便です。
今日は床の下地合板を貼る前の金物補強です。
それでは
皆さん、また明日。
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