社長ブログケヤキの木の下で
2014年5月19日
川上村の村有林は惑星エンドアだった
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
週末は奈良吉野の川上村
日本最古の人工林と言われている
下多古地区の村有林へ行ってきました。
FBでは惑星エンドア(スターウォーズ)のような
と書かせて頂きましたが
当ブログをご覧の方も
写真を見ればご納得いただけると思います。
間近で見上げると
こんな光景です。
周りにいる皆さんは
一般の方ではなく
設計者や工務店、材木店といった家づくり携わる実務者
ほとんどが関西周辺かそれ以西の人達です。
吉野周辺は昔から
杉や桧の産地でしたし
幕府直轄の天領でしたから
木曽地方と並んで良い材が大切に管理されています。
もちろん時代に合わせた管理方法で
お伺いした製材所では
そこまでやっているのかと
こちらが驚くほどの管理水準です。
更に驚くのは
一般の流通には乗せていないこと
お問い合わせのあった
工務店や設計事務所、個人の方にしか売らないという徹底ぶりで
在庫になっている木材の量も半端ではありません。
製造業の方から見れば在庫は悪ですが
この製材所には通じません。
そこまで持っていくには
大変なご苦労があったようですが
それをビジネスとして成功させています。
岐阜でそこまでやっているところは
残念ながらありません。
一般の流通には乗せず
消費者と直に向き合うこの手法
大手のHMの存在意義とは何かと
考えてしまいます。
新建ハウジングの先週号から
「ドイツパッシブハウス世界大会視察研修」(4/21~4/28)の
連載が報告されますが
主催した金子さんと先週お話したとき
ドイツで最高性能の家を作っているのは
従業員5、6人の小さな工務店が多いとのこと
FSCという森林認証制度がありますが
本部はドイツのボンで
森林の環境保全に配慮して、
地域社会の利益にもかない適切に管理された森林を推進することを目的としています。
このような木を使って最高性能の家を建てているドイツの工務店や設計事務所
日本もゆっくりですが確実にそちらの方向に進んでいるように見えます。
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