社長ブログケヤキの木の下で
2014年6月25日
都合のいい数字は大きく出る サッシやエアコン
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
サッシを最新のモノにすると
冷暖房費が節約できる。
確かにそうなのだけれど
そういう広告を見ると?なものも多くある。
大手の家電量販店にある
このエアコンでなら電気代が?万円安くなる省エネエアコン!
といった類のもので
消費者はそんなに安くなるのならと気持ちが動くが
実際使って見ればわかるが
そんなに目を見張るほど電気代が安くなるわけではない。
これは設定条件が明確に示されていないことから起こるケース
エアコンの場合で言うと
期間消費電力量というのがあります。
日立さんのHPによると
つまり
冷房期間は6月2日~9月21日の3.6ヶ月間
暖房期間10月28日~4月14日の5.5ヶ月間
使用時間は6:00~24:00の18時間
設定温度は冷房時27℃/暖房時20℃
窓を閉め切って
上記の期間、時間ある一定の温度にするために
エアコンを作動させておくと
従来のエアコンに比べていくら電気代が節約できるか
ということを言ってるわけで
5.5ヶ月+3.6ヶ月、つまり9ヶ月以上、1日18時間
エアコンを作動させたままにする
という世帯はそんなに多くはない
そういう生活をしている世帯にしか
通用しない広告となる。
もちろん
高性能な家に住んでる方も
この広告は参考にならない
元々の性能がいいから
比較できないからである。
さてもうひとつ
これはサッシ(Lixilさん)
パッと目に入ってくるのは
年間暖冷房費が約5万円も節約
続いて、10年で50万円近くもお得です。
・・・・・
今、住宅を検討している人たちは
とても勉強してるからこのページを見ても
宣伝臭を感じるだけ。
そもそも
なぜ1990年当時の住宅と比較するのか
そんな25年以上昔の住宅と比較して5万円安いと言われても困惑する以外ない。
知りたいのは
今の基準で建てられる家で
サーモスを使った時と
その他のサッシを使った時の冷暖房費がどれくらい違うか
また、エアコンと同様
期間がわからない。
算定条件なるものが下部にあるがそこには出ていない。
これは
年間冷暖房負荷というのがあって
暖房負荷は1日の平均気温が15度以下の時に
冷房負荷は
暖房負荷以外の全期間
家の中を一定温度にしておくときのエネルギー量
つまり家中閉め切って
暖房期間以外の全期間、冷房負荷を計算するというもので
実際の数値とはかけ離れた数字が出てくる。
25年も前の住宅と比較して
このサーモス2を使うと冷暖房負荷から計算される冷暖房費がいくら安くなるかを知っても
何の意味もないと思うのは私だけではないはず。
それと
サッシの熱貫流率もわかり易く表示していただきたい、
一般の方がサッシの性能を比較するときはこの数値しかありません。
最も肝心なこの数値を表示しないのは
製品の性能が他社のサッシと簡単に比較されてしまって
困るから表示してないと
実は多くの実務者が思ってるわけで
消費者に必要な情報はできるだけわかり易く表示されることを期待してます。
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