社長ブログケヤキの木の下で
2024年1月29日
寒い部屋を
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
快晴ですが今朝も事務所の外の温度計は
マイナス2.9度
母屋の仏間は4.9度
母屋は土壁の古い家で断熱材など入っていませんし、
サッシではなくガラス戸…
縁側が建物周りにぐるっとありますから、
室内と外はガラス戸と障子で二重に仕切られています。
母屋には洋間は台所だけで他にはありませんが、
土壁の家でも洋間にしてある部屋だと
一見断熱材が入っているように見えます。
しかし、実は無断熱のケースが大半。
しかも土壁と - 室内のクロスの下地である合板の間には、
隙間が3~4センチあって
その隙間は床下と天井裏につながっています。
床下は通気口などで外につながってますから
外の冷たい空気は床下から部屋の壁の裏へ、
壁の裏から天井裏へと、流れていきます。
その冷たい空気の流れを止める気流止めが無ければ、
窓だけけ二重にしても効果半減なのが、
お判りいただけるはずです。
- 新築のように家全体を断熱しようとすると
費用的にも随分掛かりますが、
部分的な各部屋の断熱であれば
それほどかかるわけではありません。
実際、毎日使用されている部屋となれば、 - 自ずと限られてきます。
土壁の家の洋間でサッシは単板ガラス、
こんな部屋だとエアコン暖房では15.16.17度が限度。
それ以上は室温は上がらず、
灯油かガスのファンヒーター併用でしょうか。
リビングなら炬燵もあるでしょう。
小さなお子さんのいる家庭や年配の方がいれば
灯油やガスは心配ですし、
灯油の入れ替えもあります。
自分自身も年を重ねていくことを考えれば
家の中に一部屋でも火を使わない
暖かい部屋があると安心です。
リモコン一つで暖かくなる部屋を体験すると、
もっと早くしておけばよかったと言う方が大半です。
- 60代であれば
まだその家に30年ほど住むことになりますし、
50代であれば40年近く住むことになります。
経済的に余裕があれば
その家にこれからもずっと住むのであれば
断熱改修をしても損はありません。
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