社長ブログケヤキの木の下で
2017年4月5日
西方設計の推奨断熱水準
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は快晴で暖かく
外にいる時間が長かったので
花粉対策用メガネをしてましたが
今朝は目が異常に痒い状態です。
本日も午前中は本庄中ノ町の現場
地盤補強の打合せで屋外にいる時間が長くなりそうですから
マスクとメガネが手放せません。
さて、前回最後にご紹介した西方設計
住宅の温熱環境を家づくりのポイントにしている工務店で
知らない人はいないと言っていいでしょう。
その西方設計では既に独自にG3、G4仕様を打ち出しています。
G2仕様というのは
このブログでも何度も触れているHeat20
(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)が
提唱している一般住宅の断熱水準のことで、
今年度中にもG3仕様が発表されると噂されてます。
西方設計ではそれまで待っていられないということで
独自にG3、G4を提案しています。
西方設計HPより
この表を見てあれ?
と思った方は一般の方ではほとんどいないでしょうし
実務者の方でもそんなに多くないと思います。
実は、西方設計のG2水準がHeat20で推奨されてるG2水準と異なってます。
上の表の下の注意書きのところにも
「窓が大きいのでU値やQ値が悪くなるが
日射取得が大きいので消費一時エネルギーは良くなる」
とあります。
簡単に説明すると
南側の窓が大きくとれる住宅では
日射(日差し、お日様)を利用する設計で
暖房に使うエネルギーを減らすことができます、
ですからHeat20が推奨するG2水準より
多少Q値やUa値が悪くてもトータルでは暖房費は下がりますよ。
ということです。
もちろん前提は日本海側のように冬場の日射が期待できないところはNG
太平洋側で建物の南側に日射が豊富に期待できるところが対象になります。
また、日中はガラス面が大きいので日射の恩恵を多く受けることができますが
日が沈んだ夜間は大きなガラス面からより多くの熱が逃げていきますから
その対策が必要です。
Heat20では全国が対象ですから諸条件の異なる地域に
細かく対応した一律の水準を提示するには無理があります。
そこのところを西方設計では修正して
提示していると見ていいでしょう。
住宅の温熱環境をより良いものにする手法は
設計者の工夫によるところもかなりの部分を占めています。
Q値やUa値を上げることはコストに直結してますから
Heat20が推奨しているからと言って
闇雲にその数字にこだわる必要はありませんが
それを変える場合、合理的な裏付けの説明が必要なのは言うまでもありません。
川辺の家B 玄関収納
20年在庫していてこれからも使う機会がないだろうということで屋久杉の板
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