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社長ブログケヤキの木の下で

2019年1月16日

Heat20 G2でもお風呂は17.2度、全室ドアを開けて。


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日の雨の影響で
朝から濃い霧の出ている美濃地方です。
昨日が気温が8度で湿度が90%だとすると
この空気に含まれる水蒸気は4.5度で結露しますから
今朝、あたり一面霧が出ているのも頷けます。
空気は温度が高いほどたくさんの水蒸気を持つことができますが
温度が低くなるにつれて持てる量が減っていきます。
気温8度で湿度が90%と言うことは、
もうすでに限界ぐらいに達しているわけです。
それでさらに気温が下がったので
もう水蒸気は持てませんと言うことで
空気中で結露したのが霧ということになります。
家の中では同じことが起こっています。
料理をしたり、お風呂を沸かしたり、人がいるだけでも水蒸気が出ますが
家の中の気温が低いとてきめんに結露します。
断熱材が薄い、気密が取れてなくていくら暖房しても気温が上がらない
こんな家はたくさん結露が起こっています。
上の例と逆に
気温8度、湿度90%の空気が
換気されて外から室内に入ってきて気温23度になると
湿度は何%になるかと言うと30%です。
いきなり3倍くらい水蒸気を持つことができるようになります。
断熱材を厚くして、気密をきちんと取り
家の中が暖房すればすぐに暖まるようにする。
これで室内空気は沢山の水蒸気を持つことができます。
同時に良いサッシを使うことも大切です。
サッシは動きますから戸車やレールの周り、めしあわせ部分など
どこかしらに隙間があります。
家の中が換気されているということは
その隙間から外の冷たい空気が入ってくることになります。
それとコールドドラフトと言われる、
ガラスが冷やされてその表面の空気が滝のように流れ落ちる現象です。
これらを克服しないとサッシの結露は防ぐことができません。
単にLOW-Eガラスのサッシだから結露しません、と言うのは無理があります。
断熱や気密、換気といった総合的な性能のバランスを取らなければ
結露を防ぐことはできません。
1.2階のトイレ、脱衣室、お風呂、玄関と言った
狭く仕切られた空間もきちんと温める必要があります。
5地域でHeat20 G2レベルでの浴室の温度は17.2度ですが
これは各部屋のドアを全て開けての温度です。
Heat20では全室暖房を想定していませんから
ある意味限界があるといってもいいでしょう。
もっとも、義務化が見送られた省エネ基準レベルの家での浴室の温度は11.9度ですから
格段の進歩と言えなくはありませんね。

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