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社長ブログケヤキの木の下で

2019年2月6日

ファイナンシャルプランでは家の燃費計算も必要


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日は一日曇りの予報ですが
昨日は快晴で暖かな一日でした。
日射があるのとないのとでは
室内の温度もかなり違ってきますから
エアコンを稼働させる時間や温度設定も少なく、低くできます。
一般にオール電化の住宅では
給湯機器はエコキュートですが
エコキュートの電気代は年間凡そ2.5万ほど
平均すれば月に2000円ですが
夏は1000円、冬は3000円~4000円と見ていいでしょう。
出てくるお湯の温度は夏も冬もそれほど変わらないのに
電気代が異なるのは
夏の水温は20度ほどあるのに
冬の水温は10度以下
これを夏も冬も70度まで上げます。
冬はスタートの水温が異なるので少し余分にエネルギーがかかりますし、
お湯を溜めておくタンクは屋外にありますから
タンク周囲の気温は0度
北側に設置してあればほぼ一日影です。
夜間で電気代が安い時間帯に湧きあげて
夕方までその温度を保持する事になります。
夏の気温は夜間でもそれなりに高くて25度以上はあります。
タンクの周囲の気温の差は夏と冬で30度近くになりますから
エコキュートの電気代が冬に高くなるのも頷けます。
さて、問題はこの夜間の電気代
全国で原発が稼働している時の夜間の余剰電力処理のため
電気代を安く設定されていましたが
ここ数年上がってきています。
中部電力のスマートライフプランだと
ナイトタイム(夜10時~朝8時)が16円/kwh
今月の新建ハウジングの松尾さんの記事によると
関西電力は全国の電力会社の中でも安かったのですが
今年の4月から値上げになるとか(新規契約)
従来のナイトタイム10.51円/kwhから14.93円/kwh
なんと、42%の値上げ
逆にデイタイムを値下げしているので
平均すると16%の値上げになるようです。
電力会社各社の傾向を見ると全国的に夜間の電気代は従来より上がってきてますが
これは原発の事を考えれば自ずと理解できます。
問題はいくらぐらいまで上がって行くかと言うことになります。
原発をやめれば火力が増えて電気代は値上がりするでしょうし
原発を続けてもその廃炉費用が従来考えられていたより増えてますからその分上乗せになりますし、
自然エネルギーの太陽光パネルが増えればその分賦課金が増えます。
ドイツでも賦課金がかなりの金額になっているとか
今年は24円で買い取りですが更に下がると思われます。
これから家を建てる方は様々な選択肢がありますが
家全体の燃費を考えると分かり易くなります。
つまり
冷暖房、調理、家電、照明、換気、給湯
この6つの項目で年間どれだけの電気代が必要な家か(オール電化住宅)
この項目の合計が年間20万円の家かあるいは30万円の家かで
随分差が出てきます。
国のエネルギー基準住宅では上の金額を合計すると328.600円と計算されます。
毎年2%電気代が上がるとすると
10年目で392.700円です。
15年目で433.500円
10年間の総額は359万
15年間では568万となります。
燃費が20万円の家は
10年目で239.000円
15年目で263.800円
10年間の総額は218万円
15年間では345万となります。
30代半ばで家を建てて
5歳のお子さんがいると
その子が20歳になるまでに220万の差が出ます。
ZEHでは上の項目の中の調理や家電は含まれませんから

これから家を建てる方は
リアルにどれだけの燃費の家なのかを知っておく必要があります。

いくら暖かい家でも燃費が悪ければ元も子もありませんし
高額な売電金額をあてにした一見ゼロエネ住宅では困ります。
リアルな燃費がいくらかかる家なのか?
計算で求められますから担当者に聞いてみましょう、
絵に描いたファイナンシャルプランでは意味がありません。

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